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» 2019年03月01日 07時00分 公開

製造マネジメントニュース:パナソニックが7カンパニー体制へ、AIS社が車載と産業に分割

パナソニックは2019年4月1日付で実施する社内カンパニー体制の変更をはじめとする大規模な組織変更について発表。現在の4社体制から、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)社がオートモーティブ社とインダストリアルソリューションズ社に分割され、新たに中国・北東アジア社、US社が加わり、全7社体制となる。

[朴尚洙,MONOist]

 パナソニックは2019年2月28日、同年4月1日付で実施する社内カンパニー体制の変更をはじめとする大規模な組織変更について発表した。現在の、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)社、アプライアンス(AP)社、エコソリューションズ(ES)社、コネクティッドソリューションズ(CNS)社の4社体制から、AIS社がオートモーティブ社とインダストリアルソリューションズ社に分割され、新たに中国・北東アジア社、US社という海外現地の事業展開を推進するカンパニーが加わる。また、ES社はライフソリューションズ社に名称を変更。全7社体制となる。

 AIS社は、電池事業について、車載と産業それぞれの用途と向き合う顧客と領域を明確化し、最適な事業運営を行うため、オートモーティブ社とインダストリアルソリューションズ社に再編される。オートモーティブ社傘下には、インフォテインメントシステムズ事業部、HMIシステムズ事業部、車載システムズ事業部、フィコサ・インターナショナル、三洋電機オートモーティブエナジー事業部を組織再編の上で移管する。一方、インダストリアルソリューションズ社傘下には、メカトロニクス事業部、産業デバイス事業部、三洋電機エナジーソリューション事業部、デバイスソリューション事業部、エナジーデバイス事業部、電子材料事業部、パナソニック セミコンダクターソリューションズを組織再編の上で移管する。なお、パナソニック液晶ディスプレイについては事業部扱いを見直す。

 オートモーティブ社の社長は、AIS社 副社長で三洋電機 オートモーティブエナジー事業部長の楠見雄規氏が就任。常務執行役員への昇任も行われる。なお、代表取締役 副社長執行役員でAIS社 社長の伊藤好生氏は4月1日付で執行役員を退任し、6月27日付で代表取締役も退任する。また、専務執行役員でAIS社 上席副社長 オートモーティブ事業担当を務める柴田雅久氏は、4月1日付からオートモーティブ営業担当となる。

 インダストリアルソリューションズ社の社長は、AIS社 上席副社長 インダストリアル事業担当の坂本真治氏が就任。専務執行役員への昇任も行われる。

 新設の中国・東北アジア社は、現地主導でイノベーションの先端を行く巨大市場である中国などの攻略を狙う。傘下には、スマートライフ家電事業部、住建空間事業部、コールドチェーン(中国)事業部、台湾事業部を新設し、併せてアプライアンス社の冷熱空調デバイス事業部を移管する。中国・東北アジア社の社長には、専務執行役員でアプライアンス社 社長を務める本間哲朗氏が就任する。なお、本間氏は、6月27日付で伊藤氏に代わり代表取締役に就任する予定だ。

 もう1つの新設カンパニーであるUS社は、現地主導で地域のイノベーションを取り込んだ成長を加速せることを狙う。傘下には、現地に主拠点を置くアプライアンス社のハスマンと、AIS社の三洋電機テスラエナジー事業部を移管する。

 なお、アプライアンス社については、中国、韓国メーカーの台頭による一層の競争環境激化を踏まえ、事業部の大くくり化を進め、価値提供をベースにした組織変更を行う。AVC・アプライアンス関連の事業部では、テレビ事業部、ホームエンターテインメント事業部、イメージングネットワーク事業部、コミュニケーションプロダクツ事業部の4事業部をスマートライフネットワーク事業部に統合。新事業部の傘下には、ビジュアル・サウンドビジネスユニット、イメージングビジネスユニット、スマートコミュニケーションビジネスユニットを新設する。また、冷蔵庫事業部、キッチンアプライアンス事業部、ビューティ・リビング事業部の調理小物事業を、キッチン空間事業部として統合する。傘下には、調理機器ビジネスユニット、冷蔵庫・食洗器ビジネスユニットを新設する。

 空調関連事業については、エアコンカンパニーを空調冷熱ソリューションズ事業部に、エアコン事業部はエアコンビジネスユニットに、大型空調ビジネスユニットを業務用空調ビジネスユニットに名称変更する。ビューティ・リビング事業部も、調理小物事業の移管に合わせてビューティ・パーソナルケア事業部に名称変更する。

 国内販売組織であるコンシューマーマーケティングジャパン本部については、本部直下に商品センターを新設する。同センターは、「提供価値の革新」「販売基盤の革新」などの重点戦略の実現に向け、商品カテゴリーをまたがる商品企画、マーケティングの高位平準化、商品横断のマーケティング、商品管理強化などを担う。

 なお、本間氏に代わるアプライアンス社 社長には、ES社 副社長 エナジーシステム事業部長兼ソーラーシステムビジネスユニット長を務める品田正弘氏が就任する。常務執行役員への昇任も行われる。

 また、組織変更とともに発表された6月27日付の取締役人事では、取締役副会長を務める松下正幸氏の退任も発表された。同氏は、同社の創業者である松下幸之助氏の孫で、PHP研究所の会長なども務めている。

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