特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2019年04月04日 15時00分 公開

ハノーバーメッセ2019:ヒロセ電機とハーティング、シングルペアイーサネットのコネクター開発で協業

ヒロセ電機とドイツのハーティングテクノロジーグループは2019年4月3日(現地時間)、開催中のハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)の会場で、シングルペアイーサネット(SPE)対応コネクターの共同開発と標準化、販売推進について新たに協業することで合意したと発表した。

[三島一孝,MONOist]

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 ヒロセ電機とドイツのハーティングテクノロジーグループ(以下、ハーティング)は2019年4月3日(現地時間)、開催中のハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)の会場で、シングルペアイーサネット(SPE)対応コネクターの共同開発と標準化、販売推進について新たに協業することで合意したと発表した。

photo ハーティング CEOのフィリップ・ハーティング氏(左)とヒロセ電機社長の石井和徳氏

2016年にも10GBイーサネット用の小型コネクターで協業

 ハーティングとヒロセ電機は2016年にも10GBイーサネット用小型インタフェースコネクター「ix Industrial」で協業を発表しており、共同で市場展開なども進めてきた。過去の協業の経験を基盤とし、新たに産業用IoT向けで普及を目指すのがシングルペアイーサネットのコネクターである。

photo シングルペアイーサネットのケーブルとコネクター(クリックで拡大)

 シングルペアイーサネットは1つの対になったツイストペアケーブルでイーサネット信号を流す伝送技術である。伝送速度は従来のものに対して遅いが、伝送距離が長いという点が特徴で、最長で1kmの伝送が可能だとしている。そのため産業用IoTなどの領域での活用が期待されている。「大規模なプラントでの稼働監視など、伝送速度は要求されないが、長距離伝送したいときのような場合に活用できる。産業用IoTの時代には求められる規格だ」(ヒロセ電機)としている。

photo 1つの対になったツイストペアケーブルでイーサネット信号を流す(クリックで拡大)

 これらの市場普及を目指し、コネクターを共同開発する。開発するコネクターは既にIEEE 802.3BASET-1の標準規格に採用されており、この規格化をベースとして、新たなコネクター技術の普及に向けて取り組む。両社での技術の共同開発を進め、コネクター、ソケット、ケーブル、機器側のケーブルセットなど一連の技術基盤を構築し、それらを普及させていく。また関連技術の標準化についても両社で推進する方針である。期待する市場については「ロボット、エネルギー、輸送、オートメーション」を挙げている。

 ハーティング氏は「産業用IoT時代の新たなスタンダードをヒロセ電機と作り出していく」と述べていた。

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