デジタルツインを実現するCAEの真価

Ferrari GTレーシングカーの設計を加速、最先端シミュレーションソフトの活用でCAEニュース

ANSYSとFerrari Competizioni GTは、新たな協業により、GTカーの設計を加速したと発表した。ANSYSの最先端ソフトウェアを活用し、従来と同じ開発期間とリソースで3倍のシミュレーションができるようになった。

» 2019年05月24日 13時00分 公開
[MONOist]

従来と同じ開発期間とリソースで3倍ものシミュレーションが可能に

 ANSYSとFerrari Competizioni GTは2019年4月17日(米現地時間)、新たな協業により、Ferrari GTレーシングカーの設計が加速したと発表した。Ferrari Competizioni GTは、ANSYSのエンジニアリングソフトウェアなどの最先端シミュレーションソフトウェアを活用し、新世代のレーシングカーの設計を行い、空力性能を高めた。

Ferrari GTレーシングカー Ferrari GTレーシングカーのイメージ(クリックで拡大) 出典:ANSYS

 Ferrari Competizioni GTでは、2〜3年ごとに、レース用GTカーをアップグレードする。そのため作業効率を高めることが重要になり、エンジニアリングチームは長期にわたり「ANSYS Fluent」の乱流モデルとソルバーテクノロジーを活用してきた。

 今回、新たに「Mosaic-enabled Poly-Hexcore」メッシュを採用することで、シミュレーションプロセスが大きく加速した。自動化されたワークフローを使って手作業の開発時間を削減したり、並列化により高品質のメッシュ生成を高速化したりするなど、これまでと同じ開発期間とリソースで、3倍ものシミュレーションが可能となった。

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