人とくるまのテクノロジー展2019 特集
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» 2019年05月30日 06時00分 公開

人とくるまのテクノロジー展2019:テレマティクスユニットを自動車の開発にも活用、クラウド経由で効率化

ボッシュは、「人とくるまのテクノロジー展 2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、車両に搭載したテレマティクスユニットを使った開発サポート「コネクテッドデベロップメント」を展示した。自動車業界の開発リソースの不足に対応するとともに、大量の走行データを効率的に活用できるようにする。

[齊藤由希,MONOist]
コネクテッドデベロップメントで集める車両データのイメージ(クリックして拡大)

 ボッシュは、「人とくるまのテクノロジー展 2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、車両に搭載したテレマティクスユニットを使った開発サポート「コネクテッドデベロップメント」を展示した。自動車業界の開発リソースの不足に対応するとともに、大量の走行データを効率的に活用できるようにする。

 すでにブレーキシステム向けでドイツの自動車メーカーが採用しており、日系自動車メーカーにも提案する。現在、コネクテッドデペロップメントが対応しているのはブレーキシステムだが、電動パワーステアリングやカメラ、ミリ波レーダー、横滑り防止装置などにも展開する。

 コネクテッドデペロップメントは、開発車両にボッシュ製のテレマティクスユニットもしくはボッシュのソフトウェアを搭載したテレマティクスユニットを設置して、温度や車速、ブレーキの動作状況、位置情報などの走行データをボッシュのクラウドに集め、整理、保存するというもの。車両にデータ記録用のコンピュータを積む必要がなくなる。

 ユースケースとしては、公道試験での車両の追跡や不具合の客観的な評価、システムや部品にかかる負荷の分析、耐久性の確認などがある。特定のイベントや不具合などがトリガーとなって記録され、イベント発生時の走行データをリアルタイムで確認することができる。

 コネクテッドデベロップメントでは、集めたデータの分析を基にソフトウェアの更新でシステムを改善する場合は、無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)で実施することが可能だ。ソフトウェアの開発部門と、開発車両が離れた場所にあっても効率的に作業を進められる。

 テスト車両だけでなく、開発開始から量産、量産終了、そのモデルへのサービス提供終了までの期間に渡ってコネクテッドデベロップメントを活用することができる。市場に出た量産モデルのデータを基に、更新用ソフトウェアを開発したり、消耗部品の交換タイミングや故障の予知を行ったりする。

 クラウドに集めたデータをボッシュのエンジニアが分析するサービスも提供する。日本国外のボッシュの拠点でエンジニアが分析した結果を、日本で確認することも可能だ。ボッシュによる更新用ソフトウェアの開発、提供にも対応する。

データに基づいた開発サイクルを回すことで効率化を測る(左)。開発からサポート終了までのサイクルでデータを活用する(右)(クリックして拡大) 出典:ボッシュ

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