画像認識技術を用いる微小軽量部品の数量カウント補助システムFAニュース

東京エレクトロン デバイスは、微小軽量部品の数量カウント補助システム「めばかり君」を発売した。画像認識技術を用いて、部品を短時間で正確にカウントする。作業履歴を簡単に確認できるため、トレーサビリティーも確保できる。

» 2019年06月03日 07時00分 公開
[MONOist]

 東京エレクトロン デバイスは2019年5月14日、微小軽量部品の数量カウント補助システム「めばかり君」を発売した。価格は170万円となる(税別。本体および設置、立ち上げなどの費用を含む)。

 めばかり君は、「作業台に部品を載せる」「広げる」「カメラで撮影する」の3つのステップで、画像処理技術を用いて微小軽量部品の数量をカウントするシステム。従来のように重さを測定するのではなく、対象物の外観の特徴をあらかじめ登録し、カメラで撮影した対象物の特徴と比較することで、対象物を認識して数をカウントする。そのため、形の定まった認識可能な部品であれば、さまざまな微小軽量部品を短時間で正確に数えられる。

 部品の登録は、「かんたん設定」モードで容易にできる。画像処理結果は作業画面にリアルタイムで表示され、履歴ビュワーで作業履歴を簡単に確認できるため、トレーサビリティーを確保できる。ミスカウントがあった場合も改善策が立てやすい。

 作業台のサイズは、420×469×923.5mm。CMOSイメージセンサー(カラー)やメガピクセル対応のマシンビジョンCCTVレンズを搭載している。

 部品のミスカウントは、直接的な損失に加えて、原因究明のために時間を要し、改善に向けて工数が増加するなど間接的な損失にもつながる。同社は、部品製造工場や物流センターなど、物流フローで数量カウントが必要となる部門へ同システムを販売していく。

photo 数量カウント補助システム「めばかり君」 出典:東京エレクトロン デバイス

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