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» 2019年06月07日 11時00分 公開

位置情報活用:ビーコン不要の動線分析、ToFカメラで測位誤差は最小5cm

スプリームシステムは、「スマートファクトリーJapan 2019」(2019年6月5〜7日、東京ビッグサイト 青海展示棟)において、動線分析システム「Moptar」と棚前動作分析システム「Mopreach」の紹介を行った。

[松本貴志,ITmedia]

 スプリームシステムは、「スマートファクトリーJapan 2019」(2019年6月5〜7日、東京ビッグサイト 青海展示棟)において、動線分析システム「Moptar」と棚前動作分析システム「Mopreach」の紹介を行った。

動線分析システム「Moptar」のデモ表示画面(クリックで拡大)

 人やモノの動きを可視化する動線分析は小売業の他、製造業においても活用が進んでいる。得られた動線のデータから人やモノの動きの無駄を把握することで、作業オペレーションの改善や工場や倉庫レイアウトをより生産性が高いものに変更するといったアクションを取りやすくなる。

 同社の動線分析システム「Moptar」は、動線データの取得で一般的に用いられるビーコンを用いないことが特徴だ。同システムではToF(Time of Flight)による2Dセンサーや3Dセンサー、ステレオカメラなどの光学式センサーで人を検出し、空間内の人の存在確率算出や動体追跡といった機械学習を組み合わせることで、動線分析を実現した。同システムでは動線分析の対象者がビーコンを持つ必要がないため、運用障壁が低いなどのメリットがある。また、Mopreachも同様にタグやビーコンを必要とせず、棚前動作やピッキングした棚の判別などが可能だ。

Moptarの概要(クリックで拡大)

 同社ブースではMoptarとMopreachのデモが展示された。ブース内に設けられた3.6×3.3mサイズの空間にはそれぞれ色が異なるマットが敷かれており、ブース内に立ち入った来場者や同社説明員の位置がディスプレイにリアルタイム表示されていた。

Mopreachでピッキングした棚を判別するデモの様子。棚の上に設置された3Dセンサーで手の位置を測位している(クリックで拡大)

 このデモは空間の上方、対向する位置に設置された3Dセンサー2台で動線データの収集を行っており、同時に分析可能な人数の制限もないという。人が密集して複雑な動きをしている場合にも精度低下を抑える工夫を行っており、「カメラ配置の工夫により死角を除去するとともに、分析中に対象人物をロストした場合にはその人の存在位置を推定するアルゴリズムを実装している」(同社担当者)。理想的な条件では、誤差は最小で5cm程度とする。

ブースに設置された3Dセンサー(クリックで拡大)

 同システムの価格は導入空間の広さや条件にもよるが、500m2規模の工場に導入すると想定した場合には初期費用が700万円、保守契約が年間で50万円程度となる。初期費用にはセンサー、システム、サーバの本体および設置費が含まれている。

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