製造業×品質、転換期を迎えるモノづくりの在り方 特集
特集
» 2019年06月11日 11時00分 公開

MONOist品質管理セミナー:最新技術を品質保証に生かすには、これからのモノづくりの在り方 (2/4)

[長町基,MONOist]

最新技術で顧客対応とデータ分析を効率化

 続いて、セールスフォース・ドットコム、クリックテック・ジャパン、Splunk Services Japan、セゾン情報システムズが講演を行い、最新技術を用いた品質管理や品質改善に関連する製品について説明。顧客対応、データ分析など具体的な取り組み事例などを披露した。

セールスフォース・ドットコムの須本祐一朗氏

 セールスフォース・ドットコムで製造ソリューション リードソリューションエンジニアを務める須本祐一朗氏が「『つながる』ことで変わる、製造業における市場品質への対応の在り方」と題して講演を行った。須本氏は、企業と顧客の信頼関係は製品そのものの品質とともに故障時対応の質やスピードが大きく影響すると強調する。

 企業と顧客がつながりを継続していくためには「信頼」が最も重要で、その信頼を構築、維持するためには、ある事象に対して受けた体験の良し悪しが大きく関係する。半数を超える顧客は体験の不満足を理由に企業を乗り換えるケースがあるという調査結果も出ており、また「ネガティブな事象でも、その後の体験で良いと判断された場合はその関係も改善される」(須本氏)という。

 その良い体験とは、対応スピードとサービスレベルにばらつきのない、一貫性のある対応であり、「迅速で質の高い対応」が大きなポイントとなる。これにより、事業の収益や継続に大きな影響を与えることになる。同セッションではデモンストレーションを交え、迅速で質の高い対応を実行する手法を紹介した。

クリックテック・ジャパンの川畑英貴氏

 クリックテック・ジャパンでソリューション技術部シニア・ソリューション・アーキテクトを務める川畑英貴氏は、BI(Business Intelligence)ツールである「Qlik」を活用した品質管理業務の効率化を説明した。同ツールでは現場で発生するデータを一元管理でき、複数のデータソースの関連付けを迅速に行うことで適切な情報を適切なタイミングで提供する。

 データ分析は一般的に、データの蓄積、収集からデータの集計、グラフ作成、レポートの手順で行われる。しかし、データ量が膨大でかつ点在しており管理しきれない場合や、データ分析の属人化、各部門、工程を横断したデータの分析ができていない、などの課題があるケースがみられる。

 Qlikは、目的に合ったデータの収集とその一元管理を行うため、分析の標準化や作業自動化を行うことができる。これにより分析データの活用で、早期発見、仮説検証、アクションプラン策定などのサイクルを作ることも可能だ。川端氏は「Qlikの活用によりサイクルの高速化が実現可能となる」とし、同製品によりスムーズなデータ分析が行えることを訴求した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.