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» 2019年06月27日 06時30分 公開

工場ニュース:クルマの板金塗装にも認証制度、修理の品質保証へ取得企業増加

中古車販売大手のビッグモーターとテュフ ラインランド ジャパンは2019年6月26日、東京都内で記者会見を開き、ビッグモーターの全国29カ所の板金塗装工場でテュフ ラインランドの板金塗装工場認証(以下BP認証)を取得したと発表した。同認証は板金修理の品質を確認する体制が工場内に整っていることを認める制度。品質が保たれた修理が全国で行えることを強みに、板金塗装事業の売り上げを現状の3倍の300億円に増やす目標だ。

[齊藤由希,MONOist]

 中古車販売大手のビッグモーターとテュフ ラインランド ジャパンは2019年6月26日、東京都内で記者会見を開き、ビッグモーターの全国29カ所の板金塗装工場でテュフ ラインランドの板金塗装工場認証(以下BP認証)を取得したと発表した。同認証は板金修理の品質を確認する体制が工場内に整っていることを認める制度。品質が保たれた修理が全国で行えることを強みに、板金塗装事業の売り上げを現状の3倍の300億円に増やす目標だ。

ビッグモーターの全国29カ所の板金塗装工場でテュフ ラインランドの板金塗装工場認証を取得した(クリックして拡大)

 これまでの板金塗装では「直しっぱなしが多く、修理の品質が確認されていなかった」(テュフ ラインランドの担当者)。そのためBP認証では、修理や塗装の作業を行なった本人以外が品質を確認し、その記録を残すことを求める。認証取得に当たっては、監査の中でテュフ ラインランドが板金塗装工場内の改善箇所を洗い出し、板金塗装業者はその1つ1つを対策する。交通事故で破損した車両の修理を委託する損害保険会社も、委託先がBP認証を取得していることを重視する傾向にあるという。

 テュフ ラインランドのBP認証はドイツ発の制度で、扱う車両タイプに合わせて「プラチナ」「ゴールド」という2つのグレードが用意されている。2つのグレードの違いは監査項目の厳しさによるもので、プラチナは、軽量化のためアルミニウムを車体に使用した車両や、プレミアムブランドの大型セダンを扱える品質であることを示す。ゴールドはアルミニウムを使用しない車体に限って取得することもできる。ビッグモーターが29カ所の板金塗装工場で取得したのはスチール材料の車体に限ったゴールド認証だ。

 ビッグモーターは2019年初めにBP認証を取得する方針を決定。その後、同年4月に多摩店でBP認証を取得し、さらに2カ月間で全ての工場で同認証の基準を満たす環境を整えた。29カ所の板金塗装工場がビッグモーターの直轄であることが、短期間での認証取得につながったという。本社の管理や監督が行き届く体制の下、サービス内容や工場の設備が全ての板金塗装工場で標準化されていることも要因となったとしている。

 日本国内では135カ所の板金塗装工場がBP認証を取得しており、300カ所以上の工場が監査を受けて改善を進める段階にいる。日本で最初にBP認証を取得したのは、ヤナセグループで板金塗装などを担うヤナセオートシステムズの拠点の1つ、BPセンター横浜だ。同拠点はプラチナ認証を取得した。BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューも、同社認定の板金塗装工場でのBP認証の取得を後押しする。プレミアムブランドの車両の入庫が多い板金塗装工場だけでなく、ホンダ系やトヨタ系の販売店も取得している。

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