可搬質量20kg、最大リーチ3124mmの多用途適用型ロボットアームFAニュース

安川電機は、多用途適用型ロボットアーム「MOTOMAN-GP20HL」を発売した。艤装ケーブル用に上腕部にストレート中空φ50を確保することでワークの接近性を向上しており、さまざまな分野の自動化に活用できる。

» 2019年07月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2019年6月20日、多用途適用型ロボットアーム「GP」シリーズの新製品「MOTOMAN-GP20HL」を発売した。可搬質量20kg、最大リーチ3124mmのロングアームロボットで、価格はオープン。

 MOTOMAN-GP20HLは、艤装ケーブル用に上腕部にストレート中空φ50を確保することで、ワークの接近性が向上。自動車、機械関連部品のシーリング用途や部品の搬送、組み立て、ロードアンロードなど、さまざまな分野の自動化に活用できる。

 VMAX機能の最高速度動作指定により、ロボットの教示位置や姿勢に応じて、直線動作可能な最高速度を自動計算して動作するため、従来の最高速度制限以上の高速動作ができる。

 また、新たに採用した軌跡制御が軌跡誤差を最小化(従来比80%向上)するため、テスト運転やプレイバック時でも動作速度変化によらず同じ軌跡で動作する。異なる電圧や安全規格にも対応できる新型ロボットコントローラー「YRC1000」と併用すれば、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出せる。

 他にも、ロボットとコントローラー間の接続ケーブルを2本から1本にすることによるセットアップ時間の短縮と省配線、異常箇所の特定を容易にする異常アラーム表示、通信線の断線時の仮復旧や異常箇所特定のための仮配線を行えるマルチポートを各部位に標準搭載するなど、メンテナンス性も向上している。

photo ロボットアーム「MOTOMAN-GP20HL」とコントローラー「YRC1000」 出典:安川電機
photo 上腕部にストレート中空φ50を確保(クリックで拡大) 出典:安川電機

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