AI画像判定による虫の自動判別機能を捕虫器に追加組み込み採用事例

イカリ消毒のカメラ付捕虫器「オプトビューワ Fly」に、YE DIGITALのAI画像判定サービス「MMEye」を活用した虫の自動判別機能が追加された。画像に写った個々の虫をAIが同定し、判定モデルとの類似度を示す判定率を表示する。

» 2019年07月23日 08時00分 公開
[MONOist]

 YE DIGITALは2019年7月4日、イカリ消毒のカメラ付捕虫器「オプトビューワ Fly」に、同社のAI(人工知能)画像判定サービス「MMEye」を活用した虫の自動判別機能が追加されたと発表した。画像に写った個々の虫をAIが同定する他、判定モデルとの類似度を示す判定率も表示され、判定の信頼度が確認できる。

photo 「オプトビューワ Fly」のAI自動判別イメージ 出典:YE DIGITAL

 オプトビューワ Flyは、捕虫器内にカメラを内蔵した監視型捕虫器。捕虫シートの画像を6時間ごとにサーバに転送して自動計数し、その内容をクラウド上で確認できる。

 今回、このオプトビューワ Flyの即時性を向上するため、YE DIGITALの持つAI技術を活用。イカリ消毒が提供したサンプル画像を基に、YE DIGITALが監視対象となる虫ごとに判定モデルを作成した。AIに学習させることで、さまざまな種類の虫を高精度で同定でき、状況の早期把握と迅速な対応が可能になるという。

 YE DIGITALは、製造業用途を中心に培ったIoT(モノのインターネット)やAI技術に強みを持つ。2012年からイカリ消毒の自動化・システム化を支援している。

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