倉庫向け協働型ピッキングロボットソリューションの実証実験を実施製造マネジメントニュース

Rapyuta Roboticsは物流センターのピッキング作業効率化と生産性向上に向けて、倉庫向け協働型ピッキングロボットソリューションの実証実験を実施した。

» 2019年07月26日 09時00分 公開
[MONOist]

 Rapyuta Roboticsは2019年7月10日、日本通運と共同で倉庫向け協働型ピッキングソリューション(AMR)の実証実験を実施したと発表した。

 両社は物流センターのピッキング作業の効率化と生産性向上、作業者の負担軽減を目的とし、2018年10月から共同研究を開始。ロボット導入に向けて、日本通運の国内物流拠点で検証を実施してきた。

 実証実験では倉庫内のピッキングエリアで人と物に干渉せずに稼働するRapyuta Roboticsのロボットを使用。同一の出荷オーダーを人員のみで作業した場合とロボットを併用した場合で、歩数や移動距離、ピッキング終了までの作業時間などを比較した。

 その結果、人とロボットが安全に協働できること、ロボットの利用により作業時間が短縮することが確認された。実験に使用したロボットは、レイアウトやマテハンの変更なしで既存の倉庫に導入できる。また、複数台同時の導入が可能で、各ロボットのモニターにピッキング指示が表示されるため、作業者がピッキングリストを所持する必要がなくなる。

 今後、同年9月をめどに追加の実証実験を実施し、2019年度中に日本通運の既存倉庫への導入を目指す。

photo 実証実験の様子 出典:Rapyuta Robotics

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