データ伝送に特化したクロスドメインIoTデータ流通基盤製造ITニュース

ぷらっとホームは、データを保持しないデータ伝送型のクロスドメインIoTデータ流通基盤「DEXPF」のサービスを開始した。各IoTデバイスが多様なサービスやサービスプラットフォームとフレキシブルに通信できるようになる。

» 2019年07月30日 09時00分 公開
[MONOist]

 ぷらっとホームは2019年7月8日、データを保持しないデータ伝送型クロスドメインIoT(モノのインターネット)データ流通基盤「DEXPF」のサービスを開始したと発表した。

 DEXPFはIoTデータ流通の安全性と信頼性を向上させるデータ伝送基盤だ。各サービスやサービスプラットフォームに向けて、任意のIoTデバイスやデバイス群からのアクセスサービスを提供する。各IoTデバイスは、多様なサービスやサービスプラットフォームとフレキシブルに通信できるようになる。

 データ伝送に特化しデータを保存しないため、個人情報などの取り扱いによって発生するリスクを最小化する。また、複数のクラウドサービスやオンプレミスサービス間でデータを相互に連携できるクロスドメイン型のため、IoTプラットフォームの参加者が特定のクラウドに縛られず、参加者の追加や運用上の変化にも柔軟に対応できる。

 さらに、APIを利用することで、データの送付先や送信開始、停止などのビジネスルールを設定できる。運用開始後のルール変更にも柔軟に対応可能だという。

 DEXPFは地球上のさまざまな国や地域、事業、トラフィック、プロトコルへの対応を図り、柔軟でスケーラブルな設計になるように開発された。サーバレスのマイクロサービスアーキテクチャを採用し、小規模な利用から開始して世界規模に展開したり、極小のトラフィックから高トラフィックのサービスへとスケールしたりすることも可能だ。

 既に、ダイキン工業が開設した会員制コワーキングスペース「point 0 marunouchi(ポイントゼロ マルノウチ)」のシステムに採用されている。

photo IoTデータ流通基盤「DEXPF」概念図(クリックで拡大) 出典:ぷらっとホーム

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