車載ECU向けハイパーバイザーの取り扱いを開始車載ソフトウェア

ユビキタスAIコーポレーションは、OpenSynergyの車載ECU向けハイパーバイザー「COQOS Micro SDK」の取り扱いを開始した。機能安全規格ISO 26262で最高レベルのASIL-Dに対応している。

» 2019年08月01日 08時00分 公開
[MONOist]

 ユビキタスAIコーポレーションは2019年7月10日、OpenSynergyの車載ECU向けハイパーバイザー「COQOS Micro SDK」の取り扱いを開始した。機能安全規格のASIL-Dに対応している。

 独立した仮想マシン(VM)上で、異なる安全性要求レベル(ASIL)に対応した複数のソフトウェアを統合するためのもので、ISO 26262で最高レベルのASIL-Dに対応している。1つのマイクロコントローラー上に複数のVMを統合できるため、ハードウェアコストを低減できる。

photo 「COQOS Micro SDK」の構成図 出典:ユビキタスAIコーポレーション

 また、VM間通信機能により、各VM上のソフトウェア間で即時性の高い通信が行える。VM間でメモリの分離、保護も可能だ。次世代のプロセッサ「Arm Cortex-R52」で動作する他、モジュール化されたソフトウェアを独立してアップデートできる。

 ハイパーバイザープラットフォームの1つとして、NXP Semiconductorsの「S32S」をサポート。S32Sは、自動車の加速、ブレーキ、ステアリングの制御システムを管理するマイクロコントローラーで、ドライバーによる運転と自動運転の両方を対象としている。

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