特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2019年08月02日 11時00分 公開

産業オープンネット展2019:異種環境を「つなぐ」を実現するORiN、EdgecrossやFIELD systemと連携へ

ORiN協議会は、「産業オープンネット展2019 東京」(2019年7月30日、大田区産業プラザPiO)において、さまざまなデバイスを簡単につないで見える化する価値を訴求した他、さまざまなIoTプラットフォームと接続し、異種環境を吸収できる利点を訴えた。

[三島一孝,MONOist]

 ORiN協議会は、「産業オープンネット展2019 東京」(2019年7月30日、大田区産業プラザPiO)において、さまざまなIoTプラットフォームと接続し、異種環境を吸収できる利点を訴えた。

photo 産業用オープンネット展でのORiN協議会のデモ展示(クリックで拡大)

異種環境を「つなぐ」を実現するORiN

 ORiNは、日本ロボット工業会がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトとして開発。もともとはロボット間の異種環境を吸収することを目指していたが、現在はロボットだけでなくFA機器やデータベース、ローカルファイルなど幅広いリソースを扱う「Open Resource interface for the Network」と再定義し、異種環境が混在する工場内の課題を解決するミドルウェアとして注目を集めている(※)

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 これらの「異種環境をつなぐ」という特徴を生かし、ORiN協議会ではここ最近、IoTプラットフォームとの連携に積極的に取り組んでいる。

 工場内では機器によって、それぞれのデータフォーマットや通信プロトコルが乱立している状況でさらにこれらをまとめるプラットフォームもさまざまな規格が乱立。これが工場内のデータ活用の障壁になっている。ドイツのインダストリー4.0などでも「管理シェル」というコンセプトでこれらの異種環境を吸収することを目指している(※)が、ORiN協議会では、ORiNがその役割の一部を担えることを積極的にアピールしていく方針である。

(※)関連記事:工場の「つながる化」を可能とする「管理シェル」とは何か

 2018年10月にはエッジコンピューティング用のオープンプラットフォームである「Edgecross」との連携を実現(※)した。Edgecrossは産業用PCにインストールして使用するWindowsベースのソフトウェアで、この基本ソフトウェアに対し、工場などのエッジ領域のデータを取得できるようにするデータコレクター、さらに各種アプリケーションであるエッジアプリケーションを加えて活用する。

(※)関連記事:「Edgecross」が基本ソフトとアプリの販売開始、海外展開は2018年中に

 ORiN協議会では、Edgecross非対応デバイスをORiNで結び、ORiNのデータコレクターで仲介する形でEdgecross基本アプリに接続し、Edgecross対応のエッジアプリケーションなどを活用できる形を実現。ORiNで収集したデータにアクセス可能とした。

 加えて、2019年5月にはファナックが展開する製造現場向けのIoTプラットフォーム「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」との連携も実現。FIELD systemを活用するには、ファナックの産業用PC「FIELD BASE PRO」などが必要になるが、この中にORiNコンバーターをインストールし、ORiNを介してFIELD system非対応のデバイスのデータを、FIELD systemで活用できるようにした。

 さらに、ドイツのインダストリー4.0が推進するBaSys4.0プロジェクトとの連携も推進。インダストリー4.0に必要なスペック、標準を提供する取り組みの中に、ORiNを組み込んでもらえるようなアプローチを進めているという。

 ORiN協議会 広報委員会委員長の米山宗俊氏は「データ連携をより簡単により便利にできる役割としてORiNの価値をより広く訴えていく。日本だけでなくグローバルで存在感を高めたい」と語っている。

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