生産技術は採用が堅調、大手に転職のチャンスMONOist×JOBS 転職市場動向

技術者の転職市場を毎月レポートする「MONOist×JOBS 転職市場動向」。製造業全体の求人件数は前月比3%減、前年同月比8%増でした。また、生産技術者の採用は、自動化・省人化でニーズもあり堅調です。

» 2019年08月07日 09時30分 公開
[MONOist]
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本記事は技術者のための転職サイト
E&M JOBS」からの転載です。



製造業全体の求人件数は前月比3%減、前年同月比8%増

業種別求人件数の前月比増減(E&M JOBSの2019年6月と7月の求人データを基に作成) 業種別求人件数の前月比増減(E&M JOBSの2019年6月と7月の求人データを基に作成)

 最新のE&M JOBSのデータによると、製造業全体の求人件数は前月比3%減、前年同月比8%増でした。

 前月から求人件数が増加したのは、「半導体・電子部品」(2%増)、「精密機器・測定機器」(6%増)の2業種。「自動車・自動車部品・輸送用機器」(7%減)、「家電・AV機器・通信機器・OA機器」(5%減)、「重電・重工業・プラント」(6%減)、「工作機械・製造機械・半導体製造装置」(4%減)は減少しました。

生産技術の採用動向:自動化・省人化でニーズは堅調

 今月は、生産技術エンジニアの採用動向についてお話しします。

 生産工程の設計や改善をする生産技術エンジニアは、ラインの効率化やコスト削減はもちろん、工場の自動化や省人化を進めるためにも必要とされています。現在は世界経済の不安定感から求人件数が減少傾向の職種もありますが、自動化や省人化は業種を問わず課題となっているため、生産技術エンジニアのニーズは堅調。特に自動化設備の導入やラインの立ち上げに携わった経験がある方の引き合いが強くなっています。

 生産技術エンジニアの仕事は工程設計や設備導入、工程改善など多岐にわたるうえに、扱う製品によっても仕事内容が異なります。このため、転職先を探す際は具体的な仕事内容を確認して、やりたい仕事ができるポジションかをチェックしておくことが大切。面接で「どこからどこまでの業務を担当するのか」「工場にどんな生産設備があるのか」などの質問をしてみるといいでしょう。

 中堅・中小企業に勤めている生産技術エンジニアの方は、大手企業の生産技術エンジニアよりも幅広い業務経験があるケースが多いため、より大きな企業への転職がかなう可能性も。「年収アップを狙いたい」「安定した企業で働きたい」という方は、大手の求人もチェックしてみるのがおすすめです。

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長嶋一樹
技術職専門のコンサルタント。自動車業界や半導体業界の転職支援に豊富な実績があり、異業界からの転職サポートも得意としている。担当企業の訪問を月に2〜6回行っており、情報収集に注力。転職希望者への情報提供に強みを持っている。一児の父。好きなお菓子はアルフォート。

E&M JOBS(イーエム・ジョブズ)
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