炭素製品メーカーがクラウド人事基盤を導入、グローバル人材情報管理の構築へ製造IT導入事例

SAPのクラウド人事システム「SAP SuccessFactors」を、東洋炭素がグローバル人事プラットフォームとして採用した。人材育成や、統一基準による評価制度の運用など一元的に管理可能なタレントマネジメントシステムの構築を目指す。

» 2019年08月14日 09時00分 公開
[MONOist]

 SAPジャパンは2019年7月23日、東洋炭素がSAPのクラウド人事システム「SAP SuccessFactors(エスエーピー・サクセスファクターズ)」をグローバル人事プラットフォームとして採用したと発表した。

 世界的規模で高機能カーボン製品を製造、販売する東洋炭素は、グローバルな経営管理体制とガバナンス体制をさらに強化するため、タレントマネジメントシステムの導入プロジェクトを開始した。同プロジェクトに最適なシステムを検討した結果、クラウド型で約40カ国語に対応するSAP SuccessFactorsの採用を決定した。

 同システムの採用により、東洋炭素は拠点や部門、社員に対する円滑なグループ方針の展開、グローバル人材の長期的育成と後継者育成計画の立案、業務実績や適性、スキルデータといった人材情報の可視化と活用、統一基準による評価制度の運用など、一元的に管理可能なタレントマネジメントシステムの構築を目指す。

 現在、国内で進行中の導入プロジェクトが完了次第、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど十数カ国の海外拠点にも導入し、グローバルな人事プラットフォームを構築する。

 国内およびグローバル拠点への導入は、SAPコンサルティングサービスを提供するアビームコンサルティングが担当する。「SAP SuccessFactors導入テンプレート」の活用により短期間での導入を達成し、導入後も、業務プロセスの定着や、業務の変化に合わせた機能拡充などシステムの利活用を含めて支援する。

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