3Dプリント技術を活用した全固体電池を開発する米ベンチャー企業へ出資3Dプリンタニュース

武蔵精密工業は、シリコンバレーのベンチャー企業KeraCelに出資する。今回の出資により、KeraCelの全固体電池関連技術が市場展開された際は、生産・供給に関する交渉権利を武蔵精密工業が優先的に獲得する。

» 2019年08月30日 13時00分 公開
[MONOist]

 武蔵精密工業は2019年8月8日、米国シリコンバレーのベンチャー企業、KeraCelへの出資について発表した。

 武蔵精密工業は、四輪、二輪車用のデファレンシャルギア、トランスミッションギア、プラネタリィASSY、カムシャフトなどの製造、販売を手掛ける。

 KeraCelは、独自の3Dプリント技術を基に、小型で低コスト、安全かつ自由度の高い全固体電池を開発している。次世代の蓄電デバイスとして期待される全固体電池は、実用化に向けて現在多くの企業が開発を進めているが、KeraCelは同電池の設計、生産技術を保有するだけでなく、同電池関連技術の市場投入を計画している。

 武蔵精密工業は今回の出資により、KeraCelが持つ革新的技術が市場展開された際は、その生産、供給に関する交渉権利を優先的に獲得する。また、KeraCelとの長期にわたるパートナーシップにより、電動二輪市場での事業展開や3Dプリント技術を生かした新事業の開拓を目指す。

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