遠隔サポート、生産情報の見える化に対応するロボットコントローラー産業用ロボット

ダイヘンは、ロボットの導入から高度な自動化まで幅広いニーズに対応するロボットコントローラー「FD19」を発売した。ロボットに関する情報を同社のサービスセンターと通信し、ロボットの状態を遠隔で的確に把握する。

» 2019年09月12日 08時30分 公開
[MONOist]

 ダイヘンは2019年8月21日、ロボットの導入から高度な自動化まで、幅広いニーズに対応するロボットコントローラー「FD19」を発売した。IoT(モノのインターネット)による遠隔サービス機能を搭載し、ロボットに関する情報を同社のサービスセンターと通信することで、ロボットの状態を遠隔で的確に把握する。

 インダストリー4.0の通信プロトコルに対応しており、上位生産システムとロボットの稼働情報を連携させることで生産情報を見える化できる。また、周辺機器との連携を強化。2D、3D視覚センサーやレーザー発振器との接続インタフェースを標準装備し、簡単なパラメーター設定で接続できる。上位生産システムとの連携に必要なPLCソフトを標準装備し、PC上で連携のための動作プログラムの作成、シミュレーション、通信状態のモニタリングができる。

 さらに、IoTによる遠隔サービス機能を搭載。同社サービスセンターにインターネット経由でロボットを接続し、ロボットの状態を遠隔で的確に把握するため、トラブル発生時の生産復旧や施工条件のアドバイスといったサポートが迅速にできる。サービスセンターからユーザーの操作を直接確認し、最適な解決策を提案することも可能だ。

 安全機能を強化し、業界最高レベルの安全性能、非常停止機能を標準装備。ISO安全規格の最高レベルCat.4、PLe、SIL3に準拠する。光電管レスで、安全柵を必要最小限の範囲に狭められ、低コスト、省スペースで設備構築ができる。

 本体サイズを従来比25%減、外部2軸追加コントローラーのサイズを従来比55%減少し、追加軸増設工数は、外部追加軸のモジュール化により60%減。拡張性に優れ、周辺機器との連携可能数が大幅に増加している。重量は従来比で15%軽量化しており、人間工学に基づいた設計によって腕の疲れを従来比3分の1に軽減している。

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