超微小量センシングデバイスの信頼性評価技術の開発着手組み込み開発ニュース

NEDOは、未来社会「Society 5.0」の構築に貢献する超微小量センシングデバイスに関して、信頼性評価技術の開発に着手した。

» 2019年09月26日 08時00分 公開
[MONOist]

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2019年9月10日、未来社会「Society 5.0」の構築に貢献する超微小量センシングデバイスに関して、信頼性評価技術の開発に着手したと発表した。わずかな血中成分やウイルス、地盤振動などを検出するデバイスの信頼性向上を加速し、超微小量センシングデバイスの早期の社会実装を目指す。事業期間は2019〜2023年度だ。

 超微小量センシングとは、極めてわずかな圧力や濃度などの測定量を「見える化」する技術のこと。ただし、検出素子に到達して反応する超微小な情報を、測定環境やデバイス内のノイズの影響を受けずに計測し、応答するデバイスの信頼性を評価することは難しい。

 NEDOは、既にナノテクノロジーやバイオテクノロジーを中心に、超微小量センシングに関する4つの研究テーマを採択し、デバイスの開発に取り組んでいる。今回、評価システムの構築や標準物質の開発など、デバイスの信頼性評価技術開発に着手した。

 デバイスと信頼性評価技術の開発を同時に進めることで、仮想空間と現実空間をセンシング技術で融合させるSociety 5.0を早期に確立し、生活習慣病の予兆検知やウイルス感染の拡大防止、防災、減災による安全、安心な街づくりに貢献する新たなサービスの創出を目指す。

photo 信頼性評価技術開発に着手した4つの超微小量センシングデバイス 出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構

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