「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

スズキがセニアカーをIoTで見守り、まずは位置情報と転倒からモビリティサービス

スズキとNTTコミュニケーションズは2019年10月2日、「セニアカー」(電動車いす)の状態をIoT(モノのインターネット)でリアルタイムに確認し異常を知らせるサービスの実証実験を実施すると発表した。

» 2019年10月07日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 スズキとNTTコミュニケーションズは2019年10月2日、「セニアカー」(電動車いす)の状態をIoT(モノのインターネット)でリアルタイムに確認し異常を知らせるサービスの実証実験を実施すると発表した。高齢者が安心して移動できる社会の実現を目指す。

 実証実験は2019年10月末まで、全国で数十台を対象に実施する。セニアカーの位置情報と傾きデータをNTTコミュニケーションズのクラウド上に収集し、転倒など異常な傾きを検知した場合に利用者の家族など事前に登録された連絡先にメールで知らせるという内容だ。セニアカーにはGPSとセンサー、SIMカード内蔵の車載機を搭載する。位置情報やセンサー、異常アラーム通知の動作を検証するとともに、通知サービスの使い勝手なども確かめる。

 今後は収集するデータを加速度などに拡大。これにより、登録されたエリアから離れたことや、異常な走行を検知して通知するサービスへ展開を検討していく。

実証実験のイメージ(クリックして拡大) 出典:スズキ

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