第46回東京モーターショー2019 特集
ニュース
» 2019年10月10日 06時30分 公開

東京モーターショー2019:電動キャリパーブレーキ向けに循環しないボールねじ、ばねで回転を継続

ジェイテクトは2019年10月8日、「第46回東京モーターショー2019」(一般公開日:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)など向け電動キャリパーブレーキ用の非循環ボールねじを開発したと発表した。

[齊藤由希,MONOist]

 ジェイテクトは2019年10月8日、「第46回東京モーターショー2019」(一般公開日:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)など向け電動キャリパーブレーキ用の非循環ボールねじを開発したと発表した。

一般的な循環式ボールねじと開発品の比較(クリックして拡大) 出典:ジェイテクト

 ボールねじは一般に、直線運動する際にボールが軌道から脱落しないよう循環させる機構が採用されている。その機構にはさまざまなタイプがあるが、いずれもボールを循環させる部分を設けるため本体が大きくなるのが課題だった。

 電動キャリパーブレーキは、キャリパー内のピストンを押す動力を油圧からモーターに置き換えたものだ。ジェイテクトは、電動キャリパーブレーキが制動時に必要とする直線運動の距離が短いことに着目し、ボールとボールの間にばねを介在させることで、循環機構を廃止しても回転を続けられるボールねじを実現した。循環機構をなくすことにより小型化も図れた。さらに、グリスを改良することで油膜切れによる効率低下を防ぎ、十分な耐久性を確保してメンテナンスフリーも実現する。

 EVやHEVのブレーキは回生ブレーキと摩擦ブレーキが併用されている。エネルギー回生を最大限に生かすよう摩擦ブレーキを制御することが自動車の燃費や走行距離延長につながるという。摩擦ブレーキにボールねじを用いることで、エネルギー回生効率の改善や制動性の向上に貢献できるとしている。

 非循環ボールねじは電動化や自動運転化を支える技術の1つという位置付けだ。ジェイテクトはこの他にも、バス、トラック向けの運転支援対応ステアリングシステムや、高耐熱リチウムイオンキャパシター、軸受け製品群などを第46回東京モーターショー2019で出展する。

非循環ボールねじの構造(クリックして拡大) 出典:ジェイテクト

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.