第46回東京モーターショー2019 特集
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» 2019年10月28日 10時30分 公開

東京モーターショー2019:左右のタイヤを別の角度で曲げる、ジェイテクトの左右独立ステアバイワイヤ

ジェイテクトは「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、左右独立型ステアバイワイヤシステムを発表した。

[齊藤由希,MONOist]

 ジェイテクトは「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、左右独立型ステアバイワイヤシステムを発表した。サスペンション上部に取り付けたモーターで転舵するため、ステアリングからタイヤまでをバイワイヤ化することができる。インホイールモーターではない。取り回しの良さが向上する他、車室内を広くするというメリットがある。

左右独立型ステアバイワイヤシステム(左)。前輪がハの字になっているのは、左右独立で操舵できるため(右)(クリックして拡大)

 左右独立型ステアバイワイヤシステムは2025年ごろに自動車メーカーに提案することを目指している。間もなく、コラムタイプとラックアシストタイプのEPSを組み合わせて、コラムとラックの間をクラッチでつないだステアバイワイヤシステムを量産予定で、2025年にコラムとラックの間に物理的な連結のないリンクレスのステアバイワイヤシステムの実用化を目指している。左右独立型は「さらにその次のステップという位置付け」(ジェイテクトの説明員)。

 既に左右独立型ステアバイワイヤシステムを前輪に組み込んだ走行可能な試作車両がある。ベース車両はメルセデスベンツの小型車「スマート」で、コンパクトカーであっても問題なく搭載できているという。ストラット式やダブルウィッシュボーン式のサスペンションでの取り付けを想定している。また、最小回転半径は4.2mから3.5mに縮小した。「左右を独立して制御することで、タイヤの摩擦円を最大限に使える。旋回抵抗を両輪あわせて最も少なくなる角度にすることも可能だ。意図した操作以上に曲がりすぎることもなく、自然な運転感覚で操舵できる」(同社の説明員)。

 電動パワーステアリングでのフェイルセーフ対応で培ったノウハウは、左右独立型ステアバイワイヤシステムでも生かす。「片輪に異常が出た時などの対処も考慮している」(同社の説明員)。

 将来に向けて、4輪全てに左右独立型ステアバイワイヤシステムを搭載することも検討している。

左右独立型ステアバイワイヤが動く様子(クリックして拡大)

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