第46回東京モーターショー2019 特集
インタビュー
» 2019年11月01日 06時30分 公開

イノベーションのレシピ:ホンダのモノづくりをオーディオにも、開発者にこだわりを聞く (1/3)

ホンダがオーディオ機器用蓄電機を開発した。なぜ、ホンダが畑違いのオーディオ市場に足を踏み入れたのか。また、オーディオ製品の開発にあたり、ホンダの強みが生きた点や苦労した点はどこにあったのか。開発を担当した本田技術研究所の進正則氏などに聞いた。

[松本貴志,MONOist]

 ホンダがオーディオ機器を開発した。現在開催中である「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)のホンダブースにも、同製品の市販予定モデルが展示されている。

東京モーターショーのホンダブースに展示されているLiB-AID E500 for Music(クリックで拡大)

 言わずと知れた自動車、二輪車のメーカーであるホンダだが、オーディオ機器を手掛けるイメージはない。では、この度開発された製品は何かというと、「オーディオ機器用蓄電機『LiB-AID E500 for Music』」だ。

 なぜ、ホンダが畑違いのオーディオ市場に足を踏み入れたのか。また、オーディオ製品の開発にあたり、ホンダの強みやこだわりが生きた点はどこにあったのか。開発責任者を務める本田技術研究所 パワープロダクツR&Dセンター PG開発室 設計ブロック 研究員の進正則氏と、営業面を担当するホンダパワープロダクツジャパン 営業部 販売企画課 主任の倉田文七郎氏に聞いた。

LiB-AID E500 for Musicの開発を担当した本田技術研究所の小野寺泰洋氏(左)と進正則氏(右)

LiB-AID E500 for Musicの概要

 まず、製品の概要を簡単に紹介しよう。LiB-AID E500 for Musicは、CDプレーヤーやプリアンプなど音源の上流にあたるオーディオ機器に電力を供給するバッテリー電源だ。家庭内のコンセントから得られる電気を製品内部のリチウムイオン電池に充電し、電池に蓄えられた直流電力を高品質な交流100V電力に変換することで、オーディオ機器にノイズの少ない電力が供給できるわけだ。

 同製品はホンダ製蓄電機「LiB-AID E500」をベースに、各部をオーディオグレードとなるよう改良を施したもの。内蔵するリチウムイオン電池の容量は377Whで、定格出力は300W、最大出力は500W(25℃運転時)だ。CDプレーヤーやプリアンプを接続した想定の消費電力50Wの場合、4〜6時間程度の運転が可能だ。交流コンセント2口に加えて、USB出力端子を2口装備する。製品サイズは266×182×248mm(ハンドル含む)だ。

LiB-AID E500 for Musicの諸元(クリックで拡大) 出典:ホンダパワープロダクツジャパン

 LiB-AID E500 for Musicは200台限定で販売される。価格は29万7000円(税込み)。現在ホンダ公式Webサイトで受注を受け付けており、デリバリーは2020年2月中旬に開始する予定だ。

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