設備と人の状況を可視化する製造業向けIoTソリューション製造ITニュース

日立ソリューションズ東日本は、製造業向けの生産性向上IoT/データ分析ソリューション「WellLine」の提供を開始した。製造現場の設備の稼働ステータスを収集し、アンドンや分析画面、人・設備チャートにより可視化する。

» 2019年11月01日 09時00分 公開
[MONOist]

 日立ソリューションズ東日本は2019年10月16日、製造業向けの生産性向上IoT(モノのインターネット)/データ分析ソリューション「WellLine」の提供を開始した。今後3年間で5億円(周辺のシステムインテグレーションを含む)の販売を目指す。

 同ソリューションは、製造現場の設備の稼働ステータスを無線技術で収集し、クラウド上のデータベースに格納して即座にアンドンや分析画面、人・設備チャートにより可視化する。対象の稼働ステータスは、運転、停止、障害(エラー)など、運用に合わせて設定できる。

 また、無線機能を持つセンサーを内蔵した「サイコロ型デバイス」を用いて、設備周辺の人の作業も収集できる。同様のセンサーを作業者が持ち歩くことで、フロアのどの区画に滞在していたかの履歴も収集可能だ。これらのデータを人・設備チャートとしてパソコンに表示し、設備稼働と人の作業の関係を可視化する。それぞれの作業を比較し、タイムラグを確認することで時間のロスなどを低減できる。

 収集したデータはクラウド上のデータベースに格納するため、設備の稼働状況をネットワークやパソコンを使って遠隔から把握できる。製造現場では、大型ディスプレイを使ってフロアを俯瞰するアンドンとして活用できる。さらに、見やすい様式のチャートで可動率などの指標を提供するため、データを集計する時間がない場合や数値の分析経験がない担当者でも状況を把握可能になる。

photo 設備稼働分析の画面例(クリックで拡大) 出典:日立ソリューションズ東日本

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