デジタルツインを実現するCAEの真価
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» 2019年11月20日 13時00分 公開

CAEニュース:3D解析が可能な音響解析ソフトウェアを活用し、排気系騒音の解析フローを確立

ユタカ技研が、エムエスシーソフトウェアの音響解析ソフトウェア「Actran」を用いて、排気系騒音を予測可能な手法を開発した。総合的な音響解析が可能になり、排気音・放射音を高精度に解析するシステムの構築に成功した。

[MONOist]

 エムエスシーソフトウェア(MSC)は2019年11月5日、ユタカ技研が同社の音響解析ソフトウェア「Actran」を使用し、排気系騒音を予測可能な手法を開発したと発表した。

 サイレンサー開発における音評価では、1D流体の音響解析ソフトウェアによる解析が主流となっている。しかし、排気音のエンジン次数の解析は可能だが、総合的な排気音や放射音の解析技術は確立されておらず、その構築が求められていた。

 ユタカ技研では今回、排気系部品の設計に、1D解析だけでなく、3D解析に必要な機能を備えるMSCのActranを採用。排気音と放射音を高精度に解析するシステムの構築を検討した。

 排気音はエンジン脈動音と気流音の合成で評価されるため、脈動音は1Dツールで予測されたデータをActran音響モデルに入力する。気流音は、CFDソフトウェアで計算された流れ場をActran音響モデルに入力する。放射音は、これらメカニズムに加え、解析ソフトウェアの「MSC Nastran」でサイレンサーの振動特性を予測し、Actran音響モデルに入力する。

 ユタカ技研は、排気系の振動・騒音解析に必要なモデル化の各ステップで実験と解析結果を比較し、解析精度を向上させることで解析モデルのノウハウを蓄積。各ステップの精度検証を確立し、最終的にActranを活用して、排気音・放射音の高精度な解析フローと技術を確立した。

 この解析手法により、総合的な音響解析が実施でき、排気音・放射音の計算が可能になったとしている。

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