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» 2019年11月20日 14時00分 公開

協働ロボット:シナノケンシがロボットハンド市場に参入、まずは協働ロボット向けでURと協業

ASPINA(シナノケンシ)は2019年11月19日、産業用ロボットハンド市場に本格参入することを発表した。まずは、協働ロボット大手のデンマークUniversal Robot(ユニバーサルロボット、以下UR)と協業し、同社の周辺機器プラットフォーム「Universal Robot +(UR+)」を通じて、ロボットハンドの提供を開始する。日本企業の中ではロボットのグリッパで「UR+」認証を受けたのは初だという。

[三島一孝,MONOist]

 ASPINA(シナノケンシ)は2019年11月19日、産業用ロボットハンド市場に本格参入することを発表した。まずは、協働ロボット大手のデンマークUniversal Robot(ユニバーサルロボット、以下UR)と協業し、同社の周辺機器プラットフォーム「Universal Robot +(UR+)」を通じて、ロボットハンドの提供を開始する。日本企業の中ではロボットのグリッパで「UR+」認証を受けたのは初だという。

photo URロボットに搭載されたASPINA製電動3爪ロボットハンド「ARH305A」

異形物を汎用的につかめるのが特徴

 ASPINAは、シナノケンシの新コーポレートブランドで2019年6月に発表(※)。グローバル統一ブランドとしての認知度向上を目指すとともに、新規分野開拓を行うことを目指している。

(※)関連記事:新グローバルブランドでソリューション提案を強化、シナノケンシの取り組み

 その新規分野の1つとして取り組むのが今回発表したロボットハンドである。新たに展開するロボットハンド「ARH305H」は、電動3爪タイプで、異形物や柔らかいものの把持が可能である点、中空構造でその部分に独自の付加価値開発ができる点、モーターやコントローラーの一体化と爪が交換可能である点などが特徴として挙げられる。

 シナノケンシ 執行役員でALビジネスユニット ビジネスユニット長の中込真二氏は「柔らかいものや異形物を把持するのにグリッパーを付け替える必要がなく汎用性があるという点が特徴だ。3年以内に年間1000台規模の販売を目指す」と語っている。

photo 中空構造でハンドの手首部分から手のひら部分にセンサーなどを付加することができる(クリックで拡大)

「UR+」に参加

 普及拡大に向けて、協働ロボット大手のURが展開する周辺機器プラットフォーム「UR+」の認証を取得。まずは協働ロボットの汎用ハンドとしての展開を進めていく。日本企業の中ではロボットのグリッパで「UR+」認証を受けたのは初だという。またUR+の認証製品の中で電動3爪タイプも初だとしている。

 今後は「まずは3爪タイプの展開を進めていくが2020年には2爪タイプも追加する計画。その後には協働ロボットだけでなく通常の産業用ロボットでも利用できるような強把持タイプも用意するラインアップを拡充しつつ販売台数を増やしていく」と中込氏は述べている。

 一方、URは2019年8月にはキヤノンとの協業を発表(※)するなど、国内での「UR+」パートナーの拡充に取り組んでいる。

(※)関連記事:キヤノンとユニバーサルロボット、人と共に働くロボットの“手”と“目”が協業



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