歌舞伎にインスパイアされたアヴェンタドール、ランボルギーニが日本を重要視車両デザイン

イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニは2019年11月22日、大阪市内でオーナー向けイベント「Lamborghini Day Japan 2019」を開催した。

» 2019年12月02日 06時30分 公開
[松本貴志MONOist]

 イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニは2019年11月22日、大阪市内でオーナー向けイベント「Lamborghini Day Japan 2019」を開催した。同イベントでは、特別限定車「アヴェンタドール SVJ 63 ロードスター(Aventador SVJ 63 Roadster)」をアジアパシフィック地域で初めて披露した他、来日した同社CEO(最高経営責任者)のステファノ・ドメニカリ氏が日本市場への期待を示した。

アヴェンタドール SVJ 63 ロードスター(クリックで拡大)

 アヴェンタドール SVJ 63 ロードスターは、「アヴェンタドール SVJ ロードスター」をベースモデルとした特別限定モデル。車名に冠した“63”は、ランボルギーニの創立年である1963年にちなんだもので、生産台数も63台に限られる。なお、全て完売しており、2020年以降の出荷を予定している。

 ベースモデルで裏打ちされた運動性能はそのままに、カーボンファイバー仕様ルーフやエンジンカバー、エンジンエアベントなどのエクステリア、マットチタン仕上げの専用鍛造ホイール、カーボンファイバーをモチーフとしたインテリアなどが設定された。カスタマイズプログラム「AD PERSONAM」によって、カラーやトリムオプションが自由に選択できる。

 アヴェンタドール SVJ ロードスターと同じくドライサンプを採用するV型12気筒自然吸気エンジンは排気量6498cc、圧縮比11.8±0.2で、最大出力566kW(770馬力)/8500rpm、最大トルク720Nm/6750rpmを発生する。7速ISR(インディペンデントシフトロッド)トランスミッションによって伝えられたパワーは、最高時速351km、時速0〜100kmの加速で2.9秒をもたらす。。

アヴェンタドール SVJ 63 ロードスターのテクニカルデータ(クリックで拡大)

 また、同イベントでは歌舞伎をモチーフにデザインされた「アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63」および「ウラカン EVO スパイダー JP63」も紹介された。特に、アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63では、歌舞伎の隈取りにインスパイアされたフロントボンネットや、新色の「Rosso Mut」と「Bianco Sia」によるグラデーションが描かれたドア、サイドパネル周りが印象的だった。どちらも1台限りの特別仕様車となる。

アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63(クリックで拡大)
アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63(クリックで拡大)
アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63(クリックで拡大)
アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63(クリックで拡大)
アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63(クリックで拡大)
左:アヴェンタドール SVJ ロードスター JP63 右:プレスカンファレンスで歌舞伎を披露した片岡愛之助氏(クリックで拡大)
ウラカン EVO スパイダー JP63(クリックで拡大)
アウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリ氏

 プレスカンファレンスに登壇したドメニカリ氏は「日本はわれわれのブランドにとってとても特別な国だ。2019年は日本市場で650台の販売台数を達成しようとしている。日本でランボルギーニというブランドのプレゼンスを高めることがとても重要と認識している。われわれは日本の顧客とともに(日本とイタリアの)文化を融合した形でプレゼンスを高めていければと考えており、全て日本の顧客のために行動している」と強調した。

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