スマートフォンがクルマの鍵になる、車載超広帯域無線ICを発表車載半導体

NXP Semiconductorsは、スマートフォンを車の鍵として使える新しい車載超広帯域無線IC「NCJ29D5」を発表した。同無線技術を搭載することで、ハンズフリーでのドア開閉やエンジン始動、リモートパーキングなどが可能になる。

» 2019年12月02日 08時30分 公開
[MONOist]

 NXP Semiconductorsは2019年11月13日、スマートフォンを車の鍵として使える新しい車載超広帯域無線(UWB)IC「NCJ29D5」を発表した。

 UWBは、Wi-FiやBluetooth、GPSなど他の無線技術に比べて、高精度で安全なリアルタイム位置特定機能を特長とし、ハンズフリーのスマートアクセスやリモートパーキングなどさまざまな用途に対応する。

 UWB技術を搭載したモバイル機器やスマートデバイスは、空間的認知機能を持ち、ユーザーのいる場所を車に正確に知らせる。これにより、ユーザーはスマートフォンをポケットやバッグに入れたまま、ハンズフリーでドアの開閉、エンジン始動、リモートパーキングができるようになる。また、リレーアタックによる車の盗難も防止する。

 この他にも、スマートフォンのアプリケーションを使った自動バレーパーキング、電気自動車用充電器への自動ポジショニング、ドライブスルー決済、車庫へのシームレスなアクセスなど、さまざまな用途が想定されている。

 さらに、NXPはBMWグループ、コンチネンタルなどの企業とともに、カー・コネクティビティ・コンソーシアム(CCC)とIEEEを通じて、車載UWBの普及と標準化に向けて協力することを発表した。

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