製造業×品質、転換期を迎えるモノづくりの在り方 特集
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» 2019年12月06日 11時00分 公開

イノベーションのレシピ:高い品質にあぐらをかかないOKI、本庄工場と沼津工場の仮想融合も推進 (1/2)

OKIは、自社グループにおける生産と品質に関わる改革・改善活動を表彰する「第9回OKIグループ生産・品質改革大賞」を実施。同大賞では、今回から品質向上活動にスポットを当てる「品質改善賞」の表彰を新設している。また最優秀賞は、本庄工場と沼津工場による「バーチャル・ワンファクトリ」が受賞した。

[朴尚洙,MONOist]

 OKIは2019年12月3日、自社グループにおける生産と品質に関わる改革・改善活動を表彰する「第9回OKIグループ生産・品質改革大賞」の発表会を東京都内で実施し、最優秀賞や優秀賞などを選定した。

 OKIは2011年度から、国内外34拠点における改革・改善活動の内容や成果を同社グループの内に展開し他部門での活用を推進することを目的に「OKIグループ生産改革大賞」を毎年実施してきた。2019年度からは、生産部門に限らず地道な品質向上活動にスポットを当てるために「品質改善賞」の表彰を新設。これに合わせて名称も「OKIグループ生産・品質改革大賞」に変更されている。

OKIの横田俊之氏 OKIの横田俊之氏

 OKI 執行役員で経営基盤本部長 CIO(Chief Innovation Officer)の横田俊之氏は「これまではグループ内で注目が集まりにくい生産部門の活動をアピールする場として表彰を行ってきた。しかし近年、国内で連続して起こった品質不正問題をきっかけに、品質に対する世間の関心が高まっている。当社は、トムソン・ロイターが2018年に発表した『Top 100グローバル・テクノロジー・リーダー』に選ばれているが、品質の項目での評価が最も高かった。しかし、そういった評価にあぐらをかいていてはいけない。そこで、品質に対する考え方を巻き直すために新たな取り組みを始めた。11月の品質月間に外部講師を招いて経営陣で学びを深めるなどしており、今回の品質改善賞の新設もその一環になる」と語る。

 第9回OKIグループ生産・品質改革大賞では、従来の生産部門からの発表が5つ、新設された品質改善賞に関わる発表が7つ行われた。発表会の最後に審査を行い、以下の最優秀賞、優秀賞、努力賞(従来の生産改革大賞での対象部門)、品質改善 最優秀賞、品質改善賞が決まった。

  • 最優秀賞
    • バーチャル・ワンファクトリに向けた第一歩 本庄工場と沼津工場の融合推進(部門:情報通信 本庄工場/沼津工場)
  • 優秀賞
    • 全社一体の業務プロセス改革(部門:OKIメタルテック(EMS事業本部))
  • 努力賞
    • 危機管理型ZE(ゼロエナジー)水位計 量産垂直立上げによる収益への貢献(静岡OKI(情報通信事業本部))
    • ITツール開発による双方向コミュニケーションの実現 〜スマホ・タブレット端末の活用〜(メカトロシステム工場)
    • 極小ロット ラベルプリンターPV701の生産方式の確立(OKIデータMES)
  • 品質改善 最優秀賞
    • ATM稼働 3時間ダウンの撲滅に向け(OKIクロステック 秋田支店)
  • 品質改善賞
    • 新しい寿命評価方法の確立(メカトロシステム事業本部 BSセンター)

 なお、品質改善賞に関わる7つの発表は、品質保証部門からが3つ、設計部門から2つ、保守部門と営業部門からそれぞれ1つとなっている。「品質は生産だけが関わるものではなく、設計開発や保守、営業といったさまざまなプロセスで重要だ。そこで、今回の品質改善賞の社内募集では生産部門に限らず対象としており、最優秀賞は保守部門が獲得した」(横田氏)という。

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