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» 2019年12月11日 11時00分 公開

製造業がサービス業となる日:既に37社が導入予定、THKが月額8000円の「LMガイドの予兆保全」サービスを開始 (1/2)

THK、NTTドコモ、シスコシステムズ、伊藤忠テクノソリューションズ(以下CTC)の4社は、2018年10月に発表した製造業向けIoTサービス「OMNIedge」の正式受注を2019年12月18日に開始すると発表した。2020年1月から出荷を開始する。

[三島一孝,MONOist]

 THK、NTTドコモ、シスコシステムズ(以下、シスコ)、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)の4社は、2018年10月に発表した製造業向けIoTサービス「OMNIedge」の正式受注を2019年12月18日に開始すると発表した。2020年1月から出荷を開始する。

photo 会見の様子。左からシスコシステムズ 執行役員 情報通信産業事業統括 NTTグループ事業本部事業本部長の濱田義之氏、THK 取締役専務執行役員の寺町崇史氏、NTTドコモ 執行役員 IoTビジネス部長の谷直樹氏、伊藤忠テクノソリューションズ 常務執行役員の寺田育彦氏(クリックで拡大)

LMガイドの状態監視を実現する「OMNIedge」

 THKが販売を開始する「OMNIedge」は、多くの機械で使用されているLMガイドの稼働情報などをいつでもどこでも取得可能とし、そのデータを分析することで予兆保全や関連アプリなどを展開できるSaaS型のサービス基盤である。LMガイドの損傷状態をデータとして取得し可視化できる「THK SENSING SYSTEM」を土台とし、シスコのエッジコンピューティングルーター、NTTドコモのLTE通信、CTCによるIoTシステム構築のノウハウを組み合わることにより構成されている。

 2018年の発表時はTHK、NTTドコモ、シスコシステムズの3社での発表だった(※)が、今回4社となった理由について、THK 取締役専務執行役員の寺町崇史氏は「当初からシステム開発面でCTCのサポートを受けていたが、実際にサービスを提供する段階に入り、安心感を持ってもらうために前に出てもらうことになった。製造業向けのさまざまなサービス基盤構築の実績があり、通信キャリアの大規模なシステム開発などにも携わっており『止められないシステム』などの実績も豊富である点などを示し、安心して使ってもらえることを訴えたかった」と述べている。

(※)関連記事:直動部品メーカーが仕掛ける製造業向けIoTサービスの意味、THKが参入へ

photo 4社の協業の枠組み(クリックで拡大)出典:THK

 「OMNIedge」の特徴について、寺町氏は「主に3つある。1つ目は後付けで既存設備に設置できる簡単さ、2つ目が安全であること、そして3つ目が初期コストゼロでサービス型として提供するという点だ。センサーからネットワーク、ダッシュボード機能までワンストップで提供し、迅速に初期投資を抑えて保全の効率化などが実現できる点が特徴だ」と述べている。

photophoto 「THK SENSING SYSTEM」のセンサー(左)とアンプ(右)後付けで設置できることが特徴。(クリックで拡大)

 「OMNIedge」は、センサー、アンプ、ルーター、SIMカードをワンストップで提供。1アンプ3センサーが付属され遠隔監視と閾値設定、アラートメール発報のみを行う「スタンダードプラン」は月額8000円で提供開始予定だとする。予兆保全などのアプリケーションを合わせて提供する「プロフェッショナルプラン」は現在開発中だというが「8000円よりは高くなるがそれほど大きく離れた価格帯にはしない」(寺町氏)としている。

photo 収集したLMガイドのデータの表示画面。THKのノウハウを生かし壊れる手前で閾値を設定。測定値が閾値(オレンジの点線)を超えればアラートメールを送るような使い方ができる(クリックで拡大)出典:THK
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