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» 2019年12月12日 06時00分 公開

製造マネジメントニュース:日系自動車メーカーの生産、10月は国内海外で前年割れ

日系乗用車メーカー各社の2019年10月の生産実績は、全てのメーカーが国内、海外ともに前年割れとなる厳しい結果となった。

[MONOist]

 日系乗用車メーカー各社の2019年10月の生産実績は、全てのメーカーが国内、海外ともに前年割れとなる厳しい結果となった。国内では台風被害による影響の他、消費増税により新車販売が落ち込み、生産台数にも影響を及ぼした。海外は中国での生産増などはあるものの、北米市場でのセダン離れに加えて、インドやインドネシアなどアジアの需要低迷など、日系メーカーが得意とする市場の環境悪化が台数にも表れる格好となった。

2019年10月の日系乗用車メーカーの生産実績
国内 海外 合計
トヨタ 276,318 498,779 775,097
▲ 1.4 ▲ 4.4 ▲ 3.4
日産 68,550 388,858 457,408
▲ 11.8 ▲ 12.8 ▲ 12.6
ホンダ 56,183 372,214 428,397
▲ 36.7 ▲ 4.8 ▲ 10.7
スズキ 82,453 156,674 239,127
▲ 5.5 ▲ 22.0 ▲ 17.0
ダイハツ 78,513 76,534 155,047
▲ 7.8 ▲ 2.2 ▲ 5.1
マツダ 82,788 39,346 122,134
▲ 13.5 ▲ 24.6 ▲ 17.4
三菱 50,717 65,530 116,247
▲ 17.6 ▲ 11.3 ▲ 14.2
スバル 45,580 35,625 81,205
▲ 29.0 ▲ 10.1 ▲ 21.8
合計 741,102 1,633,560 2,374,662
※上段は台数、下段は前年比。単位:台、%

 トヨタ自動車は、グローバル生産台数が77万5097台と前年同月比3.4%減少し、2カ月ぶりのマイナスとなった。内訳は、国内が同1.4%減の27万6318台。2カ月ぶりの前年割れだった。2019年1月に生産を開始した北米向け「カローラセダン」によるプラス要因はあったものの、稼働日が前年同月に比べて2.5日少ないこともありマイナスとなった。

 海外生産は、同4.4%減の49万8779台で、5カ月連続の前年割れ。北米は「RAV4」などSUVの販売は堅調に推移したものの、全需の低迷もあり北米トータルでは同1.9%減の17万4887台と減少した。アジアを見ると、中国は同10.1%増と好調に推移したが、タイやインドネシアの市場低迷が響き、アジア全体では同4.5%減の21万1714台にとどまった。欧州は販売が好調なハイブリッド車(HV)の部品供給が逼迫(ひっぱく)していることが生産台数に影響を及ぼし、同2.0%減の7万4860台だった。

 好調を維持していた傘下のダイハツ工業も2019年10月はマイナスとなった。グローバル生産は同5.1%減の15万5047台と4カ月ぶりに前年を下回った。国内は軽自動車が2桁減と不調で、その結果、同7.8%減の7万8513台と4カ月ぶりのマイナスとなった。海外もインドネシアが低迷し、同2.2%減の7万6534台と3カ月ぶりに減少した。ただ、1〜10月の累計では国内、海外ともに過去最高を更新しており、年間生産台数としては高い水準を維持している。

 日産自動車のグローバル生産は、同12.6%減の45万7408台と、2カ月ぶりの前年割れ。国内は同11.8%減の6万8550台、海外は同12.8%減の38万8858台。ともに2桁減と厳しい様子が伺える。海外では、成長をけん引している中国が同15.4%減と低迷した他、米国、メキシコ、英国、スペインなど主要地域全てが前年よりマイナスとなった。

 ホンダは、グローバル生産が同10.7%減の42万8397台と3カ月連続で減少した。国内は、「N-WGN」の生産停止や「フィット」の発売延期などにより、同36.7%減の5万6183台と大幅減となった。海外は同4.8%減の37万2214台と2カ月ぶりにマイナスに転じた。アジアが5カ月連続で減少した他、北米も7カ月ぶりのマイナスだった。ただ、米国では「CR-V」などの販売が好調で、米国の10月販売としては過去最高を更新した。中国も販売が好調で、生産台数も同6.5%増と3カ月連続で増加し、10月として過去最高の台数となった。

 スズキは、グローバル生産が同17.0%減の23万9127台と9カ月連続で減少するなど、依然として厳しい状況が続いている。国内は軽自動車の減少により同5.5%減の8万2453台と、6カ月連続のマイナスとなった。海外はさらに厳しく、同22.0%減の15万6674台と9カ月連続の減少。同社生産の半数を占める最重要市場であるインドで新車市場の低迷が続いているほか、パキスタンでも減少が目立った。

 マツダのグローバル生産は、同17.4%減の12万2134台と、2カ月連続のマイナスとなった。国内は「マツダ3」が同17.7%増と好調に推移したものの、「CX-5」は同27.2%減と大幅に減らした結果、同13.5%減と低迷した。これは前年同月が西日本豪雨の挽回生産で水準が高く、その反動減が表れた格好となった。海外は中国での販売減少の影響が大きいほか、メキシコでも生産を絞っており、同24.6%減と大幅なマイナスとなった。

 三菱自動車のグローバル生産は、同14.2%減の11万6247台。2カ月連続で前年を下回った。このうち国内は、同17.6%減の5万717台で3カ月連続のマイナス。「eKシリーズ」など新型車効果があった半面、「エクリプス クロス」や「アウトランダーPHEV」の落ち込みが目立った。19年2月に大幅改良した「デリカD:5」も前年割れとなった。海外も同11.3%減の6万5530台と4カ月ぶりに減少へ転じた。中国は好調だったものの、同社の主要市場であるタイの落ち込みが影響した。

 SUBARU(スバル)は、グローバル生産が同21.8%減と3カ月連続で前年割れとなった。国内は同29.0%減の4万5580台と3カ月連続で減少した。台風19号の影響により部品供給が滞っており、群馬製作所の操業を4.5日停止したことが影響を及ぼした。海外は同10.1%減の3万5625台で、3カ月連続のマイナス。3列シートSUV「アセント」は増加したものの、7月末から生産を開始した新型「レガシィ/アウトバック」の品質確保に注力しており、海外全体としては減産となった。

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