2019 国際ロボット展 特集
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» 2019年12月20日 08時00分 公開

2019国際ロボット展:三菱電機の「人とロボットの協働」は協働ロボットだけじゃない!? (1/2)

三菱電機は、「2019国際ロボット展(iREX2019)」において、開発中の協働ロボット「MELFA ASSISTA(メルファ・アシスタ)」を披露した。2020年前半の発売を予定している。

[朴尚洙,MONOist]

 三菱電機は、「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、開発中の協働ロボット「MELFA ASSISTA(メルファ・アシスタ)」を披露した。2020年前半の発売を予定している。

三菱電機が開発中の協働ロボット「MELFA ASSISTA」 三菱電機が開発中の協働ロボット「MELFA ASSISTA」(クリックで拡大)

 同社の展示ブース中央部では、人とロボットが協働して作業を行うスマート工場のデモンストレーションが披露された。このスマート工場デモは、MELFA ASSISTAのミニチュア模型の生産ラインを模しており、構成部品のピッキングから、キッティング、接着剤塗布、組立、ねじ締め、レーザーマーキング、検査、梱包、出荷までの工程を網羅している。MELFA ASSISTAは、ピッキング、組立、ねじ締め、レーザーマーキングなどの工程に用いられている。例えば、組立やねじ締めでは、小さな部品の取り出しなどの繊細な作業は人が行い、MELFA ASSISTAがそれを受け取って取り付けるというような内容の作業を行っている。

三菱電機のスマート工場デモ 三菱電機のスマート工場デモ。協働ロボットの「MELFA ASSISTA」はピッキング、組立、ねじ締め、レーザーマーキングなどの工程に用いられている(クリックで拡大)

 一方、キッティングと接着剤塗布については、短いタクトタイムを実現するために協働ロボットよりも動作速度が速い産業用ロボット「MELFA FRシリーズ」を用いている。ただし、生産ラインとして人と協働することに変わりはないため、Realtime Roboticsの3次元空間認識技術を用いて、周辺に人や障害物を検知した場合には衝突しないように減速したり避けたりする制御が組み込まれている。また、検査については従来の産業用ロボットの運用と同様に仕切りを用意して生産性を最大限に発揮できるようにしている。

キッティングと接着剤塗布の工程 キッティングと接着剤塗布の工程は動作速度が速い産業用ロボット「MELFA FRシリーズ」を用いている。赤丸で示した箇所に設置したモーションセンサーとRealtime Roboticsの3次元空間認識技術を用いて、人や障害物を検知した場合に衝突しないように減速したり避けたりする(クリックで拡大)

 ピッキングと出荷は、AGV(自動搬送機)に搭載されたロボットが工程を担う。ピッキングはMELFA ASSISTAとトヨタL&F製のAGV、出荷はMELFA FRシリーズと田辺工業のAGVを組み合わせている。

ピッキング工程は「MELFA ASSISTA」とトヨタL&F製のAGVを組み合わせている ピッキング工程は「MELFA ASSISTA」とトヨタL&F製のAGVを組み合わせている(クリックで拡大)

 さらに、このスマート工場デモの状態を確認できるモニター画面も用意されている。表示内容としては、稼働監視の他、受注状況、受注分析、トレーサビリティー、メンテンナス、エネルギー監視などがあり、これらのデータ収集や制御は三菱電機の産業用PC「MELIPC」で行っている。また、リコーの生産工程可視化システムにより各工程の作業状況がリアルタイムで確認できるようにもなっていた。

スマート工場デモの状態を確認できるモニター画面作業状況をリアルタイムで確認できる画面 スマート工場デモの状態を確認できるモニター画面(左)と、リコーのシステムで各工程の作業状況をリアルタイムで確認できる画面(右)(クリックで拡大)
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