2019 国際ロボット展 特集
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» 2019年12月24日 14時00分 公開

2019国際ロボット展:腰が動くヒト型双腕ロボット、人の動きを網羅し作業を置き換える

東芝機械は「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、独自の双腕ロボット「RIDRS」シリーズ2機種を参考出品した。発売時期は未定。

[三島一孝,MONOist]

 東芝機械は「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、独自の双腕ロボット「RIDRSシリーズ」2機種を参考出品した。発売時期は未定。

photo 東芝機械が2019国際ロボット展に参考出品した「RIDRS」のヒト型双腕タイプ(クリックで拡大)

腰部が動くヒト型双腕ロボット

 東芝機械が新たに参考出品した「RIDRSシリーズ」は、「Robot Intelligence Dynamics Regeneration System」を意味する。2019年5月に東芝機械のユーザーイベントで初めて紹介されたが、国際ロボット展では初披露となる(※)

(※)関連記事:ポイントは“腰の使い方”、東芝機械の双腕協働ロボットが生み出す可能

 「RIDRSシリーズ」には、ヒト型双腕ロボットとスカラ型双腕ロボットの2機種が用意されている。ヒト型双腕協働ロボットは、片腕7軸×2と腰軸の2軸で、合計16軸を持つ。アームと腰軸の屈曲旋回の同期制御を実現しており、高い自由度と精度を実現し、省スペースでの作業などが可能となる。可搬重量は片手6kg、両手で10kgを実現する。顔部にカメラが付いており、外部カメラの認識なしに動作を行うことも可能だ。

photo ヒト型双腕ロボットの概要。腰部に可動域を持つ点などが特徴だ(クリックで拡大)出典:東芝機械

 さらにプログラミングなども新たなインタフェースにより容易化し、選択肢を選んで並べていくだけで、ロボットに動作させることなどが可能である。デモでは自由度の高い双腕を使い、ネジ締め作業を行った。部品の把持、ボルトの把持、組み立て、排出の一連の作業を行った。またツールチェンジャを使い、多種類の作業を行える能力も示した。

photo 簡単にプログラミング可能な新インタフェース(クリックで拡大)出典:東芝機械

シンプル構造のスカラ型双腕ロボット

 スカラ型双腕協働ロボットは、双腕に旋回腰軸を加えたもの。ワークを持った腕の姿勢を変えずに腰軸で姿勢を変えられるため、複数トレイへのアクセスをはじめ教示の基準を変えずに行うことなどが可能。可搬重量は片手6kg、両手で10kgを実現。配線や配管をアームに内蔵しシンプルな構造を実現している。

 スカラ型ロボットはタブレット端末の梱包作業を実演。コンテナを組み立て、タブレットを箱詰めにし、梱包し、排出するという流れだ。

photo スカラ型双腕ロボット(クリックで拡大)

 両モデルは2019年5月に発表されたが現状でも「発売時期は未定」(担当者)だという。発売に向けての障壁となっているのが「人と共に働く」という面で求められる「安全認証」だ。協働ロボットとして製品を投入するためにはISOやJISなどの各種関連認証を取得する必要があるが、その認証がまだ進んでいない状況なのだという。現在は認証取得に向けて各種設計などを見直している状況で、「早期の認証取得を目指す。できれば2020年度の発売を目指したい」(担当者)としている。

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