2019 国際ロボット展 特集
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» 2020年01月20日 13時00分 公開

2019国際ロボット展:「協働ロボットは遅い」を解決、軽量化で安全性と高速性を両立させるモーター技術

カナダのGenesis Robotics & Motion Technologiesは「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、協働ロボットをターゲットとした、独自のダイレクトドライブモーター技術やプラスチックのギアボックス技術などを紹介。協働ロボットを軽量化することで、人と働く安全性を確保しながら、高速動作による生産性を確保する価値を訴えた。

[三島一孝,MONOist]

 カナダのGenesis Robotics & Motion Technologiesは「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、協働ロボットをターゲットとした、独自のダイレクトドライブモーター技術やプラスチックのギアボックス技術などを紹介。協働ロボットを軽量化することで、人と働く安全性を確保しながら、高速動作による生産性を確保する価値を訴えた。

photo Genesis Robotics & Motion Technologiesの最高技術責任者(CTO)のジェイムズ・クラーセン氏と同社のモーター技術を活用し軽量で高速・高精度な動作を可能としたロボットのプロトタイプ(クリックで拡大)

独自のダイレクトドライブアクチュエーション技術を展開

 Genesis Robotics & Motion Technologiesは2015年設立のベンチャー企業で「LiveDrive」とする独自のダイレクトドライブモーター技術や、バックラッシュを抑制したプラスチックギアボックス「Reflex」などを展開している。

 国際ロボット展への出展についてGenesis Robotics & Motion Technologiesの最高技術責任者(CTO)のジェイムズ・クラーセン(James Klassen)氏は「国際ロボット展は世界最大クラスのロボット見本市であり、自社の技術を日本を含めより広く示すために出展した」と語っている。

photo 「Reflex」の構造(クリックで拡大)出典:Genesis Robotics & Motion Technologies

 ブースでは、さまざまなサイズと構成の「LiveDrive」モーター製品を示した他、デモ用のロボットを構築して価値を訴えたのが「Reflex」である。「Reflex」は、射出成形によって製造可能なプラスチックギアである。従来の金属ギアシステムに比べて大幅な軽量化ができることに加え、独自のセンター出力機構により片持ち構造が不要になるため、搭載したロボットフレームの剛性を高めることが可能となる他、高精度での動作を実現する。

 Genesis Robotics & Motion Technologiesでは、この「Reflex」を特に協働ロボット向けに提案するという。クラーセン氏は「協働ロボットは現状では安全性の面で従来型の産業用ロボットよりも速度が遅く生産性が低いという課題を抱えている。ただ、これは現状の協働ロボットが重いから遅く動かさなければ危ないということによるものだ。協働ロボットを軽くすることができれば、速く動かしても安全性が確保できるために生産性と安全性を両立させることができるようになる。『より軽い協働ロボット』を実現するには、プラスチック素材の『Reflex』が貢献する」と「軽い協働ロボット」の可能性について語っている。

photophoto デモで披露したロボット(左)と同社のモーターやギアシステムを採用している箇所(右)(クリックで拡大)出典:Genesis Robotics & Motion Technologies

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