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» 2020年01月24日 07時30分 公開

ロボット開発ニュース:プロジェクト始動から5年、実物大「動くガンダム」の情報がついに解禁 (1/2)

ガンダム GLOBAL CHALLENGEとEvolving Gは、18mの実物大「動くガンダム」を展示する施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」を横浜市の山下ふ頭にオープンすると発表した。

[池谷翼,MONOist]

 ガンダム GLOBAL CHALLENGE(以下、GGC)とEvolving Gは2020年1月20日、都内で記者会見を開催し、18mの実物大「動くガンダム」を展示する施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」を横浜市と連携し、山下ふ頭にオープンすると発表した。オープン期間は2020年10月1日から約1年間を予定する。

 GGCは2014年から、「機動戦士ガンダム」のアニメ放映40周年を記念した「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として、実物大ガンダムを動かし、一般公開することを目指す計画「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」を進めてきた。今回の発表により、同計画の内容が明らかになった。

「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に展示する「動くガンダム」の30分の1サイズ模型[クリックで拡大]出典:創通・サンライズ 「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に展示する「動くガンダム」の30分の1サイズ模型[クリックで拡大](C)創通・サンライズ

 ガンダムの機体設計については、GGC テクニカルディレクター 石井啓範氏が説明を行った。実物大ガンダムの機体モデルには、初代ガンダムである「RX-78」のデザインが採用された。鋼鉄製の可動フレームに、カーボン樹脂製の外装を取り付ける機体構造で、機体本体の質量は約25t。関節自由度は、ハンド部分を除くと全身で24自由度となっている。アクチュエーターは全て電動式で、大きなトルクがかかる関節部分には電動シリンダを用いるが、その他の箇所には、モーターと減速機を組み合わせて搭載する。

 また石井氏は、「『GUNDAM-CARRIER』と呼ばれる支持台車を用いてガンダムの腰部を後方から支持することで、転倒対策を施した」と説明した。この他の安全対策として、ガンダムの動作時に人を乗せずに、遠隔制御室からオペレーターが動作指示を行うことや、地震、台風などの天災対策を考慮して機体設計を行ったことが紹介された。

 保守点検時には、ガンダムの後方に設置された「GUNDAM-DOCK」と呼ばれる多段式のメンテナンスデッキから、作業員が各階にアプローチすることで作業を行う。可動デッキを使うことで、ガンダムの前方に回り込んでメンテナンスすることも可能になる。

ガンダム本体の機体概要(左)とGGCシステム全体図(右)[クリックで拡大](C)創通・サンライズ

日本の技術力を集結! テクニカルパートナーの取り組み

 また、今回のプロジェクトには、ロボット制御を担当するアスラテックや、全体建築計画を担当する川田工業など、多数の企業が技術協力を行うテクニカルパートナーとして参加することが発表された。

 アスラテックは、同社独自のロボット制御ソフトウェア「V-Sido(ブシドー)」を用いて、実物大ガンダムの動作システムの開発を担当。併せて、演出と連携して各種機器を制御する装置、ハンド制御装置といった各種制御機器の開発においても技術協力を行う。なお、アスラテック チーフロボットクリエイターの吉崎航氏は、「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」のシステムディレクターも兼任し、実物大ガンダムを動かす全体システムの検討・開発に携わっている。

 川田工業は、システム建築を中心とする独自の建築技術を活用し、ガンダムの展示・格納部分の設計および施工を手掛ける。ガンダムの整備工場や格納庫をイメージして、展示格納スペースの地上部には鉄骨構造を採用する。これにより、動くガンダムを保持する基礎を構築するとともに、保守管理のための広大な無柱空間が実現可能となったという。また、同社はGUNDAM-DOCKと同一敷地内に建設予定の、ガンダムの展示施設やショップなどの複合施設「GUNDAM-LAB」の設計および施工も担当する。

 上述の2社のほか、ココロ、住友重機械搬送システム、ナブテスコ、乃村工藝社、前田建設工業、三笠製作所、安川電機もテクニカルパートナーとして参加する。

テクニカルパートナーの企業一覧(クリックで拡大)(C)創通・サンライズ テクニカルパートナーの企業一覧[クリックで拡大](C)創通・サンライズ
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