メラミン樹脂発泡体に、VOCの排出量を抑えた新グレードを追加材料技術

BASFジャパンは、メラミン樹脂発泡体であるBasotectの新フォームグレード「BasotectUF+」を発表した。軽量で防火性、吸音性、断熱性、柔軟性に優れ、従来品のBasotectUFよりもさらにVOCの排出量を抑えている。

» 2020年01月31日 13時00分 公開
[MONOist]

 BASFジャパンは2020年1月15日、メラミン樹脂発泡体であるBasotect(バソテクト)の新しいフォームグレード「BasotectUF+」を発表した。

 BasotectUFは、メラミン樹脂を原材料とするオープンセルフォームで、防火性、吸音性、断熱性、低温柔軟性に優れる。

 BasotectUF+は、BasotectUFよりもさらにVOC(揮発性有機化合物)の排出量を抑えた新グレードとなる。BasotectUFと同等の特性を備えるほか、高弾性で熱伝導率が低く、密度はわずか7kg/m3。また、加工中に鉱物繊維が飛散しない。

新フォームグレード「BasotectUF+」 新フォームグレード「BasotectUF+」(クリックで拡大) 出典:BASF

 非常に軽量で柔軟性に優れており、細い隙間や天井、壁といった湾曲面にもフィットする。さらに、BasotectUF+は、アメリカのASTM C1410規格を含む、最高の防火安全要件を満たし、輸送分野における最高レベルの防火規格EN45545 HL3に準拠している。そのため、鉄道車両の断熱をはじめ、建物の空調機器、設備の騒音低減などの用途に適している。

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