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» 2020年02月06日 09時30分 公開

キャリアニュース:40代、50代管理職の約半数が現在の業務や待遇に不満足

インバスケット研究所が、「管理職の実態と本音」に関するアンケート調査結果を発表した。40代、50代管理職の約半数が、現在の業務や待遇に納得しておらず、業務量やプレッシャー、部下の育成が給料に見合わないと感じていることが分かった。

[MONOist]

 インバスケット研究所は2020年1月27日、「管理職の実態と本音」に関するアンケート調査結果を発表した。同調査はマイナビニュース会員の有職者男女を対象としたもので、管理職の実態に関しては509人、本音に関しては504人から回答を得られた。

 初めに、管理職になった人に「部下と心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはありますか」と尋ねたところ、70.7%が「ある」と回答した。

キャプション 部下との心の距離 出典:インバスケット研究所

 次に、部下を対象に「同期や先輩(後輩)が管理職になり、心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはありますか」と尋ねた。その結果、73.5%が「ない」と回答した。

キャプション 管理職との心の距離 出典:インバスケット研究所

 「管理職になりたいと考えていましたか」という質問に対しては、「なりたくなかった」(8.4%)と「どちらかというと、なりたくなかった」(29.1%)を合わせて、約4割が「なりたくなかった」と考えていた。

キャプション 管理職になりたいと考えていたか 出典:インバスケット研究所

 また、今後のキャリアプランを尋ねたところ、最も多かったのは「現状維持」(42.7%)で、次いで「更なる昇進」(18.3%)、「転職」(16.9%)となっている。

キャプション 今後のキャリアプラン 出典:インバスケット研究所

年代で異なる、管理職の満足度

 続いて、管理職を経験した人に、現状の業務、待遇に満足しているかを尋ねた。その結果、20代は「満足している」が10.3%、「どちらかというと満足している」が74.4%で、84.7%が満足していることが分かった。一方で、40代、50代は「満足している」と「どちらかというと満足している」の合計が約5割となり、2人に1人は納得していなかった。

キャプション 管理職の満足度(クリックで拡大) 出典:インバスケット研究所

 「管理職になりたかった理由」についても尋ねた。20代は「業務の幅を広げる」「裁量ある仕事をしたい」がどちらも34.8%で同率1位。30代、40代、50代の最多回答は「給与アップ」で、30代の69%、40代は76.8%、50代の80.4%が回答した。60代は「裁量ある仕事」(71.1%)がトップとなっている。

 「管理職を経験した現在、不安や不満に感じること」は、20代は「部下の育成」(38.5%)が最も多かった。30代の1位は「業務量が増えた」(35.7%)で、40代は「業務量が増えた」「経営者からのプレッシャー」が同率1位(45.7%)だった。50代、60代はいずれも「経営者からのプレッシャー」が最も多かった(36.0%、40.8%)。

キャプション 管理職の不安、不満1(クリックで拡大) 出典:インバスケット研究所
キャプション 管理職の不安、不満2(クリックで拡大) 出典:インバスケット研究所

 40代、50代は、給与アップを目的に管理職になったものの、歳を経るごとに増えるプレッシャーや業務量に加え、部下の育成や責任が給与と見合わないと感じていることがうかがえる結果となっている。

 部下には「理想の管理職」を尋ねた。その結果、1位が「適切な判断、対処ができ、頼りがいのある人」(39.7%)、2位は「責任を持ってチームを引っ張ってくれる人」(34.2%)、3位が「部下の意見や考えに耳を傾けてくれる人」(31.2%)だった。

 男女別に見ると、男性、女性ともに1位は「適切な判断、対処ができ、頼りがいのある人」(男性38.8%、女性42.2%)で、2位は男性が「責任を持ってチームを引っ張ってくれる人」(37.7%)、女性は「分かりやすい指示ができる人」(28.1%)。男女ともに判断力、対処力を重視していることが分かった。

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