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» 2020年02月20日 07時30分 公開

国際物流総合展2020:これぞ魔法の搬送システム!? 小型ローラーユニットで自由自在な仕分けが可能に

伊東電機は、「国際物流総合展2020 -INNOVATION EXPO-」において、モーターを組み込んだ小型のローラーユニットを用いて自由自在に搬送、仕分けを行えるソーティングシステム「MSD(マジックステージデバイス)」を披露した。

[朴尚洙,MONOist]

 伊東電機は、「国際物流総合展2020 -INNOVATION EXPO-」(2020年2月19〜21日、東京ビッグサイト)において、モーターを組み込んだ小型のローラーユニットを用いて自由自在に搬送、仕分けを行えるソーティングシステム「MSD(マジックステージデバイス)」を披露した。

「MSD」を用いた平面搬送システムの展示デモ 「MSD」を用いた平面搬送システムの展示デモ。さまざまな種類の箱入り食品の搬送と仕分けを行った(クリックで拡大)

 同社はブラシレスモータを内蔵したコンベヤー駆動ローラーである「MDR(モータードリブンローラー)」を中核技術としてさまざまな搬送システムを開発・販売している。MSDは、得意とする小型モーター技術を生かした新たな形のMDR式搬送システムになる。

 MSDは、搬送用の駆動ローラーとそのローラー部の首振り角度を1度ごとに可変できる駆動エレメントから成るユニットを2×2で並べたモジュールが最小構成単位になる。このモジュールを複数並べた平面の搬送システムは、固定した搬送経路がなく、状況に応じて四方八方自由自在な搬送が行える。搬送のための制御についても同社独自の自律分散制御技術を搭載しており、上位システムの指示が無くてもMSDが独自で判断し最小導線で仕分けることが可能だ。これら搬送モジュールと独自の制御技術の組み合わせにより、小包、トート、カートンなどの形態や材質を問わず、順不同で搬送物を投入しても指定場所に仕分けられる。

 展示では、MSDを用いた平面搬送システムとバーコード検知システムを組み合わせて、さまざまな種類の箱入り食品の搬送と仕分けを行うデモンストレーションを行った。バーコードの検知は、平面搬送システムの上方に設置した2つのリーダーで箱の上面と4つの側面をスキャンし、搬送システムに接している底面についてはMSDのモジュール間に組み込んだリーダーでスキャンしている。「最初の段階で箱が重なっていても、MSDの自在な動きで重なりを解消する」(伊東電機の説明員)。

 2018年9月開催の「国際物流総合展2018」で初公開されたMSDは、顧客の引き合いも強いことから量産化に向けた開発も進んでいる。今回の展示では、モジュールの厚みを187mmにした量産モデルの参考展示も行った。「時期はまだ言えないが、できるだけ早く発売したいと考えている」(同説明員)としている。

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