スバル向けに生産能力増強へ、ニッパツが米国に新工場工場ニュース

ニッパツは2020年2月28日、米国インディアナ州に自動車用シート工場を新設すると発表した。取引先のSUBARU(スバル)の生産能力増強に対応する。

» 2020年03月02日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 ニッパツは2020年2月28日、米国インディアナ州に自動車用シート工場を新設すると発表した。取引先のSUBARU(スバル)の生産能力増強に対応する。

 新工場への投資額は、土地や建屋、生産設備の総額で3700万ドル(約40億円)となる。新工場の敷地面積は18万5000m2で、自動車用完成シートを生産する。2021年上期の稼働を予定している。

 ニッパツの米国法人であるNHKシーティングオブアメリカは、インディアナ州内に複数の拠点を持つ。新工場には完成シートの生産ラインを集約し、生産能力増強に対応する。既存の工場は、シート金属フレームやウレタンパッドなど、構成部品の生産拠点として引き続き活用する。

 NHKシーティングオブアメリカ(旧社名ゼネラルシーティングオブアメリカ)は2006年にリアから買収して完全子会社化した。

2019年のスバル海外生産は過去最高を更新

 スバルの2019年の海外生産台数は前年比2.5%増の36万8519台と2年ぶりのプラスとなり、過去最高を更新。3列シートSUV「アセント」の増加が寄与した。

 一方、国内生産は同6.2%減の61万8764台で3年連続のマイナスで、台風の影響や、電動パワーステアリングの不具合による生産停止の他、完成検査問題により2019年秋まで品質確認の徹底のためラインスピードを落としたことなどが台数減につながった。グローバル生産台数としては、前年比3.1%減の98万7283台と2年連続で減少し、4年ぶりに100万台を下回った。

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