NSK、需要拡大により群馬県で電動油圧ブレーキシステム用ボールねじを生産工場ニュース

日本精工は、NSKステアリングシステムズの総社工場 赤城製造部で、2020年1月よりボールねじの生産を開始した。今後拡大が見込まれる、電動油圧ブレーキシステム用ボールねじの需要に対応する。

» 2020年03月04日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2020年1月31日、群馬県前橋市のNSKステアリングシステムズ 総社工場 赤城製造部(赤城工場)で、ボールねじの生産を開始したと発表した。電動油圧ブレーキシステム用ボールねじの需要拡大に対応するためで、将来的に年産1000万本の生産体制を目指す。

 同社のボールねじは、高い信頼性に加え、サポート軸受をボールねじと一体化することで小型、軽量化している。同社は2019年3月より、埼玉工場で電動油圧ブレーキシステム用ボールねじの生産を開始。今回、今後の需要増大に対応するため、埼玉工場に続き、赤城工場でも電動油圧ブレーキシステム用ボールねじの生産を開始した。

キャプション 電動油圧ブレーキシステム用ボールねじ 出典:日本精工
キャプション 赤城工場 出典:日本精工

 日本では、2021年11月以降に国内販売される新車に、運転をアシストする衝突被害軽減ブレーキを搭載することが義務化される。衝突被害軽減ブレーキと電動油圧ブレーキシステムは親和性が高く、その採用が拡大している。中でも、応答性に優れるボールねじ式の採用拡大が予想されている。

 同社は海外生産も検討しており、2026年には年産1000万本のグローバル生産体制の構築を目指す。なお、ボールねじ生産に伴う投資総額は、100億円規模を見込んでる。

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