「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

KDDIが日本交通のJapanTaxiに出資、タクシー事業者のDX支援で協力製造マネジメントニュース

KDDIと日本交通グループのJapanTaxiは2020年3月25日、資本業務提携を結んだと発表した。タクシー事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援に取り組む。

» 2020年03月27日 06時30分 公開
[齊藤由希MONOist]

 KDDIと日本交通グループのJapanTaxiは2020年3月25日、資本業務提携を結んだと発表した。タクシー事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援に取り組む。KDDIからJapanTaxiに対する出資額と出資比率は非公表。タクシーの新しいサービスの創出や、MaaS(Mobility-as-a-Service、自動車を所有せずサービスとして利用すること)時代の移動体験の高度化につなげる。

 この資本業務提携により、両社はMaaSプラットフォームの構築や、タクシー事業者のDXにつながる新たなタクシーサービスの創出の他、自動運転の事業化に向けた実証実験などに共同で取り組み、MaaS分野での連携を強化する。

 JapanTaxiは2020年4月1日付けでディー・エヌ・エー(DeNA)のタクシー配車事業「MOV」と統合し、Mobility Technologiesとして発足する。新会社の代表取締役社長に就任予定の中島宏氏は「新体制のスタート前に、新たなパートナーになっていただけたことを大変うれしく思う。今後さらに協業を深め、日本のモビリティの進化を加速させる」とコメントした。

 新会社は、JapanTaxiとMOVの統合によって配車可能なタクシーの台数が10万台に拡大する。日本交通ホールディングスの強みである幅広いサービス展開エリアとタクシーの提携台数、タクシー会社向けハードウェアの開発力に、DeNAが保有するAI(人工知能)やインターネット関連の技術、サービス開発力を掛け合わせることで、MaaS領域における両社の取り組みを強化し、事業展開を加速させる狙いがある。

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