約3億2500万円を調達、金属の特注部品の商取引プラットフォームを拡充メカ設計ニュース

Catallaxyは、プレAラウンドで総額約3億2500万円の資金調達を実施したと発表した。調達した資金で金属の特注部品の商取引プラットフォーム「Mitsuri」を拡充し、同社のミッション「未来の製造業をつくる」を目指す。

» 2020年04月02日 13時00分 公開
[MONOist]

 Catallaxyは2020年3月17日、プレAラウンドで総額約3億2500万円の資金調達を実施したと発表した。

 金属の特注部品の商取引プラットフォーム「Mitsuri(ミツリ)」を運営する同社は、インキュベイトファンド、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルの3社、エンジェル投資家1人を引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施。調達した資金で商取引プラットフォームを拡充し、金属加工業界のさまざまな課題を解決する。

 2018年に発表されたMitsuriは、金属加工の発注者と受注工場をダイレクトにつなぐ金属加工受発注プラットフォームだ。2019年に依頼総額が10億円を超え、2020年3月現在で4500社以上が利用している。

キャプション 金属の特注部品の商取引プラットフォーム「Mitsuri」(クリックで拡大) 出典:Catallaxy

 発注をかけると、全国の約200社の金属加工工場から一括で自動見積りを得られ、発注者は1クリックで注文できる。これまで平均1週間必要だった購買、調達の相見積り作業が、最短10分まで短縮できる。

 また、同社のテクニカルサポートチームによる設計、製図のサポートも利用でき、「図面はないが、こんな部品を作りたい」という要望にも応える。2020年4月1日からは3Dモデル検索サービス「Mitsuriカタログ」も加わり、欲しい部品イメージをカタログから選んで見積り依頼ができる

 金属加工業には旧態依然とした商流やアナログなやり取りが残っており、近年大きな課題として顕在化している。出資者たちは、Mitsuriによりさまざまな課題を解決し、「未来の製造業をつくる」という理念を掲げる同社の取り組みに期待している。

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