トヨタ東芝村田TDKの工場従業員が新型コロナに感染、スバルは操業停止を前倒し製造マネジメントニュース

国内の製造拠点に勤める従業員が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が確認される事例が増え始めている。2020年4月4〜6日にかけて、トヨタ自動車の他、東芝、村田製作所、TDKなどが発表した。

» 2020年04月07日 07時30分 公開
[朴尚洙MONOist]

 国内の製造拠点に勤める従業員が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が確認される事例が増え始めている。2020年4月4〜6日にかけて、トヨタ自動車の他、東芝、村田製作所、TDKなどが発表した。

 トヨタ自動車は同年4月4日、元町工場(愛知県豊田市)の製造系職場に勤務している20代男性従業員1人がCOVID-19に感染していることを確認したと発表した。同従業員は3月30日に発熱、その後自宅待機をしていたが、4月2日に救急搬送された先の医療機関でPCR検査を実施し、4月6日に陽性反応が出た。現在は、豊田市内の医療機関に入院中だという。

 同従業員は、3月26〜27日に年休を取得し、東京にいる家族を訪問している。3月25日を最後に職場には出社していないため、同職場における濃厚接触者はいないものの、寮で一部居室スペースを共有する従業員2人は濃厚接触者として14日間の自宅待機に入っている。また、感染者の勤務していた職場も、感染が疑がわれた4月2日時点で消毒作業を実施した上で、稼働を再開している。

 なお、同社は高岡工場(愛知県豊田市)において、従業員のCOVID-19への感染と二次感染が分かったため、3月23〜25日の3日間、同工場の第1ラインの生産稼働を停止している。また、海外市場の需要急減に対応する生産調整のため、5工場7ラインの操業を停止しているが、元町工場はその対象に入っていない。

 東芝は4月6日、同社府中事業所(東京都府中市)内にある東芝エレベータ 府中工場に勤務する請負業者の従業員1人がCOVID-19に感染していることが4月5日に判明したと発表した。同従業員が勤務する建屋の該当エリアを消毒した後、4月6〜9日の5日間閉鎖し、安全性の確認後業務を再開する方針だ。

 同従業員は3月27日に発熱し、医療機関に相談の上、自宅療養を続けていたが、症状が改善しないことからPCR検査を受け、感染が判明した。現在は保健所の指導のもと療養中で、発症後は府中事業所に入場しておらず、他者への感染や製品へのウイルス付着などはないとする保健所の見解を得ているという。また、府中事業所における東芝エレベータ関係者以外の感染者の発生は報告されていない。

 なお東芝は、COVID-19の感染者が東京都内で急増していることを受け、3月26日に、出社することでしか対応できない業務以外は原則、在宅勤務、テレワークで実施するよう国内の東芝グループ各社に通知をし、在宅勤務、テレワークの再徹底を図っているという。

 村田製作所は4月5日、グループ会社の福井村田製作所武生事業所(福井県越前市)に勤務する従業員1人がCOVID-19に感染していることを4月4日に確認したと発表した。これを受けて、従業員の健康・安全面への配慮から、4月5〜7日まで同事業所の操業を停止し、全従業員を自宅待機とする措置を取った。また、同従業員が勤務していた建物と利用施設の消毒なども行うという。

 同従業員はスタッフ部門(非生産部門)に所属しており、勤務するフロアの全従業員が4月3日から自宅待機に入っている。同従業員の行動履歴を確認したところ、保健所から提示された基準に基づく濃厚接触者はいなかったが、発症前からの行動記録をベースに感染者との接触が確認できた従業員については、14日間の自宅待機とし、健康状態の経過確認を実施するとしている。

 TDKは4月6日、100%子会社で電子部品の製造を行うTDK庄内の鶴岡工場(山形県鶴岡市)に勤務する20代男性の従業員1人がCOVID-19に感染していることを、4月5日に所管保健所からのPCR検査の結果連絡により確認したと発表した。

 所管保健所と連携して感染者の行動履歴に基づく工場内の接触者の特定を進めるとともに、鶴岡工場の操業を4月5日から1週間程度停止して消毒作業を実施する。

 なおTDK庄内では、工場の生産に関わる従業員に対して毎朝の検温と健康状態の確認を義務付けており、生産に関わらない従業員については4月30日まで在宅勤務を実施しているという。

スバルはサプライチェーンの影響で操業停止を2日間前倒し

 SUBARU(スバル)は2020年4月6日、4月1日に発表した国内生産拠点の操業停止スケジュールについて、新たに発生したサプライチェーンへの影響により前倒すと発表した。

 群馬製作所(群馬県太田市)の本工場と完成車を組み立てる矢島工場、エンジンやトランスミッションを生産する大泉工場(群馬県大泉町)を対象に、4月11日〜5月1日まで操業を停止する予定だったが、操業停止の開始日を4月9日に前倒しする。このため操業停止は、稼働日ベースで19日間となる。

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