【総まとめ】“脱2次元”を果たした完全3Dの世界に待つものとは“脱2次元”できない現場で効果的に3D CADを活用する方法(11)(4/4 ページ)

» 2020年04月16日 10時00分 公開
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完全3Dの世界に待つものとは

 連載第1回の中で、脱2次元できない、3次元化が進まない現場から聞こえる3つの「ない」として、「人がいない」「お金がない」「分からない」を挙げました。その中でも最大の理由は「分からない」ということで、「分からないもの=怖いもの」と拒否反応を起こし、“3次元アレルギー”になってしまっていると解説しました。これらを解決するための一助として、今回の連載をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。皆さまの3D CAD導入のお役に立てれば幸いです。

画像はイメージです 画像はイメージです(iStock.com/peshkov)

 3D CADの導入は、ITシステムの導入と同じです。連載第2回「3次元のメリットを最大限に引き出すために必要なこと」では、モノづくりに関わる全員が“3次元”を活用することで、その価値を最大化できることをお伝えしました。そして、第3回「3D CADの導入と社内展開を助け、その効果を最大化するための環境づくり」で取り上げた通り、何よりも働きやすい環境を整えることが非常に重要です。

 ぜひ、”脱2次元”をし、3D化に取り組んでください。そして、“脱2次元”を果たした完全3Dの世界を皆さま自身が体感してみてください。品質向上、コスト低減、納期短縮だけでなく、より働きやすく、楽しい、幸せな環境が待っていることでしょう。皆さまが3Dを活用し、より良いモノづくりが行える世界になることを心から祈っています。最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。 (連載完)

筆者プロフィール

小原照記(おばら てるき)

いわてデジタルエンジニア育成センターのセンター長、3次元設計能力検定協会の理事も務める。3D CADを中心とした講習会を小学生から大人まで幅広い世代の人に行い、3Dデータを活用できる人材を増やす活動をしている。また企業の困り事に対し、デジタルツールを使って支援している。人は宝、財産であると考え、時代に対応する、即戦力になれる人財、また、時代を創るプロフェッショナルな人財の育成を目指している。優秀な人財がいるところには、仕事が集まり、人が集まって、より魅力ある街になっていくと考えて地方でもできること、地方だからできることを考えて日々活動している。


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