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» 2020年05月08日 09時00分 公開

製造IT導入事例:アドバンテストが品質管理工程にインメモリデータ処理プラットフォームを導入

アドバンテストは、SAPジャパンのインメモリデータプラットフォーム「SAP HANA」を、品質管理工程に導入した。バッチ処理の高速化エンジンとして使用し、既存の汎用データベースとのデータ転送を含めると、半分以下に処理時間を短縮した。

[MONOist]

 SAPジャパンは2020年4月7日、同社のインメモリデータプラットフォーム「SAP HANA」を、アドバンテストが品質管理工程に導入したと発表した。

 半導体試験装置などを取り扱うアドバンテストは、設計段階での品質向上を図るため、市場での障害情報や工程内の不良情報、出荷済み製品の使用実績などのデータを各システムから統合品質情報システムへ集約し、分析、活用している。

 同社では従来、汎用データベース上で1週間ごとにデータをバッチ処理していたが、データ量の増加によって週ごとの処理が完了できない懸念が出てきた。インデックスや並列処理などのチューニングによって対応しようとしたが、処理の複雑化やメンテナンス工数の増加を招いたため、データベースマイグレーションの検討が必要となった。

 現場への影響を最小限に抑制し、短期間で効率的に問題を解決する方法として、既存のシステム全体を更改するのではなく、SAP HANAをバッチ処理の高速化エンジンとして使用し、処理時間を短縮する方針を採用。PoC(概念実証)を行った上で、採用を決定した。

 SAP HANAは2019年4月から本格稼働を開始。データ処理エンジンとしてのバッチ処理時間は約10分の1に低減した。既存の汎用データベースとのデータ転送を含めると、半分以下にまで処理時間を短縮できた。

 同社では今後、ソースデータ加工処理の取り込み業務など、別業務への適用を検討していく。

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