連携強化により「Azure RTOS」がエッジソリューション全般で利用可能に組み込み開発ニュース

NXP Semiconductorsは、同社のエッジコンピューティング製品「EdgeVerse」内の多くのプロセッサで、「Microsoft Azure RTOS」が利用可能になると発表した。エッジデバイスや安全なエッジ―クラウド間ソリューションの開発を簡素化する。

» 2020年05月08日 16時00分 公開
[MONOist]

 NXP Semiconductorsは2020年4月7日、同社のエッジコンピューティング製品「EdgeVerse」内の多くのプロセッサで、リアルタイムOS「Microsoft Azure RTOS」が利用可能になると発表した。既に、同社の32ビットMPU「LPC」ファミリーや「i.MX RT」クロスオーバー・マイクロコントローラー製品の多くで、Microsoft Azure RTOSが利用できる。

 同社は今回、Microsoftとの連携を強化し、ソフトウェア開発キット「MCUXpresso」でも、Microsoft Azure RTOSを利用できるようにする。これにより、NXPのさまざまなMPU製品群で対応可能になり、安全なエッジデバイスやエッジ―クラウド間ソリューションの開発、ローカルエリアネットワークの構築、クラウド接続などが簡素化される。

 MCUXpressoを用いる開発者は、今後Microsoft Azure RTOSが持つファイル管理やグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)、セキュリティ、ネットワークなどの機能に、シームレスにアクセス可能となる。今回の連携強化は、開発時の製造コストの削減、エッジアプリケーションの市場投入の迅速化などにつながることが期待される。

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