新型コロナで苦しむ小売業の支援へ、AIカメラソリューションの共同開発を開始スマートリテール

AWL、調和技研、ティ・アイ・エルは、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、営業を続ける小売業を支援するため、AIカメラを用いたソリューションを共同開発する。顧客トラブルやレジ混雑の防止、マスク装着検知機能などの実装を予定している。

» 2020年05月11日 14時00分 公開
[MONOist]

 AWLと調和技研、ティ・アイ・エルは2020年4月8日、リテール(小売業)を支援するための、AI(人工知能)カメラソリューションの共同開発を開始した。

 AIカメラソリューション事業を展開するAWLと、AIアルゴリズムを開発する調和技研、IoT(モノのインターネット)やAI技術を用いたソリューションを研究、開発するティ・アイ・エルが連携し、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、営業を続ける小売業を支援するためのAIカメラソリューションを開発する。

 共同開発するソリューションは以下のような機能を持つ予定だ。

 「カスタマーハラスメント、トラブル防止」機能は、カメラ映像や音声を分析し、マスクや消毒液などの品薄による顧客の理不尽な要求やクレームを防止する。トラブルを検知した場合は、従業員や店長に通知し、悪質な場合は警察へ連絡する。

 「レジ付近の混雑、危険検知」機能も、映像と音声分析を用いて、レジ付近の混雑や来店客同士のトラブルを検知し、従業員による適切な対応を促す。

 「従業員用通用口での発熱者検知」「マスク装着検知」機能は、カメラ映像分析を活用し、従業員通用口にて発熱のある人を検知したり、マスクを装着していない来店客を検知してアラート通知したりする。他に、「お客様間距離検知」「店員お客様接触回数カウント」「店内人口密度測定」「アルコール消毒検知」などの機能も持たせる。

 3社は画像認識や音声認識などを活用した対策ソリューションの開発も進め、小売業への早期提供を目指す。

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