5G 人からモノへ 〜「未踏の時代」迎えた無線技術 特集
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» 2020年05月22日 11時00分 公開

協働ロボット:ローカル5Gで自律走行型ロボットを遠隔操作、DMG森精機とNTT Comが実証実験

DMG森精機とNTTコミュニケーションズは2020年5月21日、ローカル5Gを活用して、無人搬送車に人協働ロボットを搭載した自律走行型ロボットの遠隔操作を行う共同実験を開始した。

[MONOist]

 DMG森精機とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2020年5月21日、ローカル5Gを活用して、無人搬送車に人協働ロボットを搭載した自律走行型ロボット(以下、AGV)の遠隔操作を行う共同実験を開始した。

 5Gは「超高速」「多数同時接続可能」「低遅延」などの特性を持つことが特徴だが、それを限られたエリアで活用できるローカル5Gにより、工場内の無人搬送車の自律走行や遠隔操作への活用が期待されている。ローカル5Gにより、高精細な位置情報や詳細な稼働情報取得を可能とし、自動走行の精度向上や安全性向上が実現できる他、エッジコンピューティング側でのデータ処理負荷軽減による車体の軽量化などさまざまな効果が期待できる。

 DMG森精機とNTT Comでは、実証実験を通じ、これらの「ローカル5Gを活用したAGVの高性能化」の実現可能性を探る。工場内におけるローカル5Gの電波特性などを検証し、AGVの高性能化や生産現場自動化に向けた可用性を検討する。

photo ローカル5G活用により期待されるメリット(クリックで拡大)出典:DMG森精機

 実証実験は、DMG森精機の伊賀事業所内において28GHz帯の実験試験免許を取得して行う。ローカル5Gネットワークを構築することで、生産現場におけるローカル5Gの電波伝搬、通信品質を調査、測定するとともに、ローカル5Gを介したAGVの遠隔操作を試験する。DMG森精機が、実験場所の提供、アプリケーション試験設備の提供、アプリケーション試験の実施、ローカル5G活用ユースケースの検討を行う。一方で、NTT Comは、実験試験免許の申請、ローカル5Gの設備設計と構築・運用、電波伝搬試験および通信品質試験の実施、ローカル5G活用ユースケースの検討を行う。実証期間は2020年5月21日〜2021年4月を予定している。

photo AGVの実証イメージ(クリックで拡大)出典:DMG森精機

 具体的な実験項目は「電波伝搬試験(受信レベルの測定や干渉状況の調査)」「通信品質試験(遅延やスループット性能、パケット誤り率の測定)」「アプリケーション試験(ローカル 5G を介したAGVの遠隔操作試験)」の3つである。アプリケーション試験は、AGVに対するローカル5Gの安定した通信可否の評価と、離れた場所で稼働するAGVの稼働状況見える化を精査する。

 今後に向けては、確認された課題に応じさらなる検証を行うことで、ローカル5Gの本格導入に向けた検討を進める。また、実験を通じて複数のAGVや設備をつなげて工場全体のデジタル監視を行うなど、より高度な生産改善が可能な製品開発やソリューション提供の実現を目指すとしている。

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