三菱電機が全社横断のIoT基盤を構築、IoTサービスの迅速な開発と提供を目指す製造業IoT

三菱電機は2020年5月28日、データを活用した付加価値の高い新たな製品やサービス創出を目指し事業部を横断した統合IoT基盤「ClariSense(クラリセンス)」を構築しグループ内に展開すると発表した。

» 2020年05月29日 10時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2020年5月28日、データを活用した付加価値の高い新たな製品やサービス創出を目指し事業部を横断した統合IoT基盤「ClariSense(クラリセンス)」を構築しグループ内に展開すると発表した。

photo 「ClariSense」のロゴ 出典:三菱電機

 「ClariSense」は、総合電機メーカーとして三菱電機が持つさまざまな機器の知見や、AI技術やセキュリティ技術などを活用し、三菱電機の全社横断で一元的に整備したIoT基盤である。「ClariSense」という名前は「機器からセンシング(Sense)した情報に潜む本質(Essence)を見抜き(Clarify)、課題を解決する」ことを意味する造語である。

 IoTシステム統一設計ガイドラインやソリューションライブラリなども一元的に整備し、同社のさまざまな事業によって得られるデータを横断的に活用し新たな価値創出につなげる他、迅速なIoTシステムやソリューションの開発を可能とする。また、IoT システムの構成とインタフェースのみを定義することで、実装形態に自由度を持たせ、機器やシステムの特性に応じたIoTシステムを開発可能とする。

 また標準API(Application Programming Interface)や通信プロトコルを採用することで、「ClariSense」で開発したIoTシステムとグループ内外のシステムとの連携を容易に行える仕組みとしている。そのため、システム連携により、顧客との連携や事業分野をまたがる統合ソリューションを実現可能とする。

photo 「ClariSense」によるソリューションの展開イメージ(クリックで拡大)出典:三菱電機

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