AI機能を拡張したモデルベース開発環境の最新版を発表組み込み開発ニュース

MathWorksは、ディープラーニング向けのAI機能を拡張した、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン「Release 2020a」を発表した。多くの機能が追加、更新されたほか、自動車や無線通信分野のエンジニアに役立つ新機能が導入されている。

» 2020年06月02日 14時00分 公開
[MONOist]

 MathWorksは2020年5月6日、ディープラーニング向けのAI(人工知能)機能を拡張した、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン「Release 2020a(R2020a)」を発表した。

 R2020aでは、ディープラーニングを扱う「Deep Learning Toolbox」の機能が強化された。「ディープ ネットワーク デザイナー アプリ」がアップデートされており、画像分類用ネットワークを対話形式で学習して学習用のMATLABコードを生成し、学習済みのモデルにアクセスできる。

 実験マネジャーアプリケーションも新しくなり、複数のディープラーニング実験を管理して学習パラメーターをトラッキングし、結果やコードを解析して比較できるようになった。

 加えて「GPU Coder」では、AIシステムをクラウドやエッジデバイスに実装するための「Darknet-19」「Darknet-53」「Inception-ResNet-v2」といった多くのネットワークが選択可能になった。

 さらに、新製品「Motor Control Blockset」「Simulink Compiler」「MATLAB Web App Server」や、地形図の道路データを用いた自動車エンジニア向けの運転シナリオ作成機能、無線通信エンジニア向けの波形生成およびセル検出サポート機能なども導入されている。

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